2階部分に客が乗り、1階部分は空洞となっていて車が通過できる「立体バス」プロジェクトは現在、製造に向けたプロセスに入った。同バスのフィージビリティスタディ報告書が南車集団に提出され、同集団が初車両の設計と製造を行っていく。この立体バスは、少し前に専門機関による安全審査に合格しており、来年末には北京市門頭溝区で運行を開始する予定。「京華時報」が25日に伝えた。
ゼロエミッションを実現したこの「立体バス」は、中国が自主開発した世界唯一の製品であり、8月18日に「ニューヨークタイムズ」紙の表紙を飾ったこともある。
1キロあたりの製造コストは約5千万元で、地下鉄のコスト(1キロあたり5-8億円)と比べると約10分の1となっている。また、1年間に40キロを建造でき、同じ長さの地下鉄を建造するには3年間かかる。運行速度は時速60-80キロで、一般のバスよりも速い。
門頭溝区科学委員会の張文波主任は、「現在の進度から見ると、初車両の設計・製造が始まった後、3カ月でプロトタイプが完成する。今年末には門頭溝区でレールの建設が開始され、来年7月には初車両の試運転が行われる。さらに3カ月ほどの試運転を行った後、メーカーと設計者が運行データの分析を行い、車体やシステムの改良を行う。来年末には改良後の初車両が運行を開始する」と述べる。
この「立体バス」の発明者、宋有洲氏は最終学歴が小学校であるにもかかわらず、120の特許を持っており、紛れもない「発明王」だ。一世を風靡した「礼賓花(火薬を使わない大型のクラッカーのようなもの)」も彼の手によるものだ。
「人民網日本語版」より
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