中国パンダ保護研究センターはこのほど、北京で生まれた世界で今年初の双子パンダの一頭が、同センターの四川省雅安市碧峰峡基地で人工保育されていると明かした。この赤ちゃんパンダは現在、順調に成長しており、身体は健康という。
北京動物園のパンダ「瑛華」が2日、世界で今年初めての双子を出産した。母パンダは、双子の赤ちゃんパンダを同時に育てることができない。双子パンダの健全な生育のため、北京動物園は直ちに中国パンダ保護研究センターに連絡を取り、支援を求めた。双方による話し合いの末、北京動物園の保育担当者2人が双子のうちの一頭をセンターの雅安市碧峰峡基地まで空路で護送し、同基地で人工保育することになった。
中国パンダ保護研究センターの専門家は、赤ちゃんパンダの保育を担当する特別チームを速やかに組織した。専門家によると、赤ちゃんパンダの性別はメス、誕生時の体重は109グラム、全身が赤い肉色で、体表には白い毛がまばらに生えている。現在、人工保育器で育てられている。
保育担当スタッフによると、誕生後の1週間が、赤ちゃんパンダの健全な生育のカギを握っている。センターの専門家はこれを踏まえ、赤ちゃんパンダの特別養育計画を策定した。センターは24時間休みなく、赤ちゃんパンダの観察と世話にあたる。また、北京と四川から請われてやって来たパンダ養育のベテランが、保育室で最新の発育状況の観測を随時続けている。センターの人工保育専門家と北京動物園の職員による心身尽くしての世話と保育の甲斐あり、赤ちゃんパンダの各生理指標はいずれも正常で、すこぶる健康という。
パンダ保護研究センターの専門家によると、センターと北京動物園は、赤ちゃんパンダの保育状況、身体状況を見ながら、赤ちゃんパンダが北京に戻る日を決めるという。
「人民網日本語版」より
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