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今週の【CRIインタビュー】は、(公益財団法人)日本漢字能力検定協会海外事業部の高木純夫部長にお話を伺います。
本部は京都にあり、「漢検」と呼ばれている検定試験の実施、運営や、毎年12月に清水寺で発表される「今年の漢字」を選定することなどで知られているこの協会は、漢字に関する書籍の発行や、漢字や漢字教育に関する研究支援、日本語・漢字に関する講演会や啓発イベントの開催など多くの事業を行っています。
各種活動の中には、日本人を対象にしたもの以外に、外国人向けのBJTビジネス日本語能力テストもあります。2009年、JETRO(日本貿易振興機構)から移管。問題作成とテスト実施などの運営は京都で、普及活動は東京事務局を中心に行なっています。高木部長とスタッフの主な仕事は、日本国内の大学や企業、海外の教育機関や日系企業、日本の在外公的機関をまわり、BJTの説明を行うことです。熱心な取り組みの甲斐があり、BJTは今、アジアを中心に7つの国・地区の22都市で年2回実施されています。
今日の番組では、まず、日本社会での「漢検」の位置づけ、外国人向けBJTテストの実施状況を伺います。続いて、漢検協会が中心となって行っている「漢字」にまつわる活動の紹介を通じて、日本の「漢字」文化の今にスポットを当てます。
「日本語・漢字を学ぶ楽しさを提供し、豊かな社会の実現へ貢献すること」を使命としている同協会、一体どのように活動しているのか。高木さんに紹介していただきます。
ところで、「今年の漢字」は毎年12月12日に発表されます。1995年にこの日を漢検協会が「漢字の日」に指定したことが由来です。そもそも、「12月12日」の数字の並びには一体どのような思いが込められているのでしょうか。「今、あなたに贈りたい漢字コンテスト」、「中日韓共通常用漢字800字」への参画、去年5月に着工した日本初の「漢字博物館・図書館」の建設状況、などなど、ここでしか聞けない日本の「漢字」事情がたくさんあります。合わせて、日本漢字能力検定協会スタッフの高木純夫さんの目に映った「漢字」の魅力もぜひお聞きください。
【プロフィール】
高木純夫(たかぎ・すみお)さん
(公益財団法人)日本漢字能力検定協会 海外事業部部長
京都大学東アジア経済研究センター協力会 理事
1949年 神戸生まれ
1973年 神戸大学経営学部卒業、伊藤忠商事株式会社に入社。その後、2013年の定年退職まで40年勤続。
この間、アジア・中国・太平洋室室長代行、台湾伊藤忠商事副総経理、瀋陽事務所長ハルピン事務所長を歴任し、長年にわたり中国ビジネスに携わる。また、テヘラン、北京、台北、蘇州、瀋陽など海外事務所に通算20年あまり駐在。
2013年4月から現職
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