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書道家稲垣黄鶴さんの描く北京の秋

2014-01-07 21:02:47     cri    

聞き手:王小燕、大野清司

 今週は俳句集『北京恋』を書いた書道家・稲垣黄鶴(いながき・こうかく1903~2006)さんの描く北京の冬をご紹介します。ゲストは、黄鶴さんの息子さん・写真家の稲垣喬方(いながき・たかまさ)さんです。4月30日に放送した「春の句」、10月22日に放送した「秋の句」に続き、シリーズ企画の第3弾です。

   

   

   

   

 朝寒し 老舗固く 閉ざされて

 むらさきにかすむ西山目貼窓

 蝈蝈児ふところにして茶をすする

 鳩笛の今日も聞こえて冬ぬくし

 喇嘛僧の袖振りゆくや冬野原

 木々枯れて厳しき月のかかりけり

 赤き塀白き粉雪の旅心

 寒月の高く泥家の低きかな

 冬籠る部屋南面し書萬巻

 みんなみんな若き日の夢さくら草

 稲垣黄鶴が導びく時空の旅へようこそ。ぜひ番組をお聞きくださいませ。(王小燕)

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