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聞き手:王小燕
本日のゲストは働き盛りの50代前半に、日本の大手旅行社での勤務をやめ、北京で会社を立ち上げた日本人ビジネスマンの和田正信さんです。
和田さんは新中国成立した1949年に生まれ、中日国交正常化が実現した1972年に社会人になり、中日平和友好条約が調印された1978年から会社を辞めるまでに、ずっと日本人中国旅行の業務に携わっていました。
この間、中国で設置された初めての中日合弁の旅行社や日本の独資旅行社で社長を経た後、「中国の大きなエネルギー」に触れて自ら起業しました。現在の会社は主として、中国人若者向けのアメリカ留学の紹介や、中国人観光客の日本観光などをメイン業務としています。
ところで、最近目立つ中国人観光客の誘致企画には、今年の春節、夏休みと国慶節連休の期間限定プランとして、長野県が用意した「東京―長野周遊88元観光バス」の企画があります。北京か上海からのお客さんに向け、軽井沢や松本、上高地など県内の主要な観光地を網羅し、期間中自由に乗り降りできるという3泊か4泊コースが用意されています。春節の大型連休中に、一週間で100人の参加を引き付けたこの企画の提案者は和田さんです。
何故こうした企画を提案したのか。中国人観光客のどういった個性が和田さんの目にとまったのか。番組で詳しく聞いてみました。
ここ数年、中国の海外観光客の人数が毎年二けた以上の伸び率を保っています。2013年、その人数が昨年より15%伸びて、延べ9400万人になる見込みです。一方、中国人観光客が海外で買い物に使うお金が昨年より20%伸びて、1176億ドルに達すると見込まれています。
伸び続けている大きな市場を前に、和田さんはそれをどのようにしてビジネスに取り込もうと考えているのか。また、いまはまだ団体観光がメインですが、今後はFIT(外国人個人旅行)化が高まっていくと確実視される中国人の海外観光のトレンドにうまく呼応していくには、いまできること何か?
今回は競争とチャンスが併存している中国で「自分の能力を試してみたい」と意気込んでいる日本人ビジネスマンの物語です。(王小燕)
【和田正信(わだまさのぶ)さん】
1949年京都府舞鶴生まれ
1972年 東京外国語大学中国語科卒業。同年にJTB(日本交通公社)に
入社。外人旅行事業部を経て78年以来中国旅行の業務に携わる
1986年 北京に初めての駐在、二年滞在
1998年 二度目の北京駐在
2000年 日中間初の合弁旅行社?「新紀元国際旅行社」社長に就任
2003年 9月JTBを退社
2003年 有限会社旅チャイナを設立
2005年 11月阪急交通社の中国の独資会社である「阪急国際旅行社(中
国)有限公司」の社長に就任。三度目の北京駐在
2007年 5月阪急交通社を退社
2007年 10月北京に「東方尊貴商務服務(北京)有限公司」を設立、
社長に就任。中国人の海外旅行業務に着手
著書:
『中国旅行がしたくなる本』(連合出版)
『黄河幻想』(連合出版)
『内モンゴル草原日記』――夏には、羊飼いになろう――(連合出版)
CD-ROM:
『雑踏に酔う』
『草原に酔う』
ホームページ:
【旅チャイナ】http://www.tabichina.com/today/today.htm
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