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 これからの中日交流を支える若者たち 第四弾(3)

2011-02-24 16:28:40     cri    

 来た当初は中国語が話せず、知り合いもいなかったので苦労の連続でした。最初の三ヶ月はスーパーに買い物に行く勇気もなく、毎日学校と宿舎の行き来をするだけで、勇気を出して外出するなんて事はありえませんでした。今の私を知る人からすると考えられないかもしれません。当時はタクシーの運転手に騙され、スーパーの店員にも騙され、何処に行っても騙されていました。しかし、猛勉強のせいあって、中国語はみるみる内に上達していきました。三ヶ月程経つと一人でバスに乗り北京を探検するようになりました。平日は深夜まで勉学に励み、週末は北京一人旅をして自分を鍛え上げました。すると1年もすれば、騙されるということはなくなりました。逆に私の中国語、人柄を認め、地元の人よりも安値で物を譲ってくれる人も現れました。 


女優の黄亦さんと=提供:村松文也さん

 留学して1年目以降は野球を通じて日中交流に励み、また校内校外様々な社会活動に参加してきました。校内の鳥インフルエンザの予防接種のボランティア、2008年のオリンピックの際は、北京オリンピック主題歌『You and Me』のMVモデルを勤め、世界各国の人々と国際交流にも取り組みました。北京大学入学後には、留学生代表に選抜され、留学生と中国人学生の交流促進の為に努めてきました。更に国際交流基金留華ネットの北京市代表として、日中友好を目標とし日中交流活動に今なお参加し続けています。去年の9月には国際交流基金の活動で青海省に行き、少数民族の学生の家にホームステイし、日本の文化を紹介し、また中国の違った一面を見ることができました。


北京大学国際文化祭にて=提供:村松文也さん

 以上のように、私は今までに数多くの日中友好活動、国際交流活動に参加してきました。しかしながら今回の2011年日中成人式は特別なものを感じます。日中合同成人式は誰もやったことのない、自分にとっても、BJSAにとっても新たな挑戦でした。私は小さい頃から挑戦することが好きで、誰もやったことのないことを自らの五感を使って切り開いていくことの素晴らしさ、やり甲斐を日中合同成人式という機会を通じて再確認することが出来ました。時にはBJSA代表として、苦難に直面したこともありました。しかし私は怖じ気付くことは決してありませんでした。これからもどんな壁にぶつかっても日中両国の為に友好活動に専念していきたいです。今後私のような信念を持った後継者を探し、私が得たものを伝授し、これからの日中両国の架け橋が絶え間なく出現させることが私の使命だと感じています。その為にも私は今後も「平成のリーダー達」の良き模範として努めていきたいです。彼達に日中友好活動の意義とその価値を知ってもらい、一つの目標に向かって走り続ければ絶対にその努力は報われるという事を伝えていきたいと思っています。


北京大学日本人留学生会と中国人スタッフ=提供:村松文也さん

 私は今後も日中両国友好の為に意義のある活動を主催していくつもりです。皆様今後ともご支援、ご協力の程よろしく御願い致します。I LOVE JAPAN! I LOVE CHINA! (文:村松文也)  

 さまざまな壁や苦悩に直面しながらも、挑戦することを止めずに走り続ける村松文也さん。「日本の若者は元気が無い」などと囁かれてもいる昨今ですが、中には村松文也さんのように、複雑な文化背景を持ちつつもそれを糧に、またそれを強みとして未来を創造しようと取り組む若者が居ます。今回、このシリーズを通じてそうした若者の熱意が皆様に伝わったのではないかと思います。

 さて、「これからの中日交流を支える若者たち」第四弾、次回の第四回は、同じ大学の元留学生として、私からエールを送りたいと思います。


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