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日本人スタッフのつぶやき74―恐るべし!オヤジの嗅覚 福建にて

2011-08-22 14:33:30     cri    

恐るべし!オヤジの嗅覚 福建にて


赤屋根がきれいなコロンス島と対岸のアモイ市内

 今、福建に来ています。中国国内はかなり旅している私ですが、なぜか福建は今回が初めて。今日まで6日間でアモイ、安溪、泉州、福清を周ってきて、今晩遅い飛行機で北京に戻る予定です。

 ウーロン茶の一種、鉄観音で有名な安溪は、アモイから車で2時間ほどの山の中にあります。安溪がアモイの近くにあるのはちょっと意外でしたが、もともとアモイはお茶の積み出し港として発達したので、安溪とアモイが近いのは当り前なのかと思いましたが、どうでしょうか。


鉄観音の故郷・安溪のお茶市場

 安溪では鉄観音のお茶の市場や茶畑、工場に行きましたが、最後に工場の社長さんに連れて行かれたのが山の頂上を平らに切り開いての大工事現場。2年後には、ホテルやレストランの他、お茶に関する様々な施設が出来る予定だそうです。いわば、鉄観音テーマパークですが、同じようなことを別のウーロン茶工場でも計画だと聞きました。また、安溪一の山寺の近くでは、やはり大リゾートホテルの工事が進んでいました。安溪は今、一大開発ブームのようです。

 その理由が、現在建設中のアモイと安溪を結ぶ高速道路。来年の6月に完成したら、アモイ-安溪は1時間もかからなくなる。それを目指してのテーマパークだし、リゾートホテルだというわけです。単なるウーロン茶の集散地から、茶文化観光の中心地へと成長しようとしているのだと思います。2年後3年後の安溪はどうなっているのでしょう。

 安溪の夜。食後、街に出てみましたが、驚いたのがオートバイの数。人間よりバイクの数が多いんじゃないかと思えるくらい、街はバイクでぎっしりです。街角や大きな店の周りでは、オートバイーを停めて待つ人が。見ていると客を乗せて出て行きます。白タクならぬ白バイクというわけです。

 ホテルを一周してから周りを見回し、あっちが臭いなと歩いて行きました。今回私と一緒に来たのは新聞記者OBの長老ですが、私同様大の酒好き。そもそもこの夜も、気楽にお酒が飲める屋台のような店を探しに、2人で街に出たのです。お酒の好きな方は分かると思いますが、飲んべえは知らない街に行っても、なぜか飲み屋や屋台の場所が分かります。鼻がきくというのか、安溪でもあっちが臭いと行って歩いて行ったら、街角に煙が立ちこめ、屋台の立ち並ぶ一角がありました。


安溪の町中にあった焼き物の屋台

 そこで発見したのが、サンマです。北京でもスーパーで見かけることはありますが、魚焼きの網がないので買わず、残念に思っていました。それが何と安溪で! 思わず頼んでしまいました。お酒は近くの店で白酒(中国の焼酎)を買ってきて、サンマで一杯。至極の時を過ごしたのでありました。(大野)


今年の初サンマ。これは冷凍だから去年かそれ以前のものだろうけど。

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