さて、そうして歴史を少し振り返って体感した後は、ちょっぴり斬新な方法で沖縄をアピール。
…そう、DJイベントと沖縄音楽のコラボレーションです!
今回の沖縄フェアでDJイベントをプロデュースしたのは、東京を始めとして上海や北京で活躍するDJ集団のイベント「CONNECT(コネクト)」。「コネクト」、すなわち「結ぶ、繋げる」といった意味を持つそのネーミングの意味を、日本人DJのDJ TEETEEさんが次のようにお話してくれました。
当日のイベントフライヤー=提供:CONNECT
「CONNECTは、"新たな出会いの予感がここに"をキーワードに…人と人、人と音楽、人と空間をCONNECTし中国の夜をハッピーに演出するダンスミュージックパーティとして、2007年9月に北京で初開催しました。それ以降定期的に北京や上海でのイベント開催を続け、現在は延べ開催回数30回を超える長寿イベントとして、中国に滞在する日本人の方々や、日本に興味を持ってくれている中国人の方々に愛されるパーティへと成長しています。また更に、このパーティCONNECTの継続により、中国人がもっと日本に興味を持ってくるきっかけに、また日本人がもっと中国での生活を楽しめるようなきっかけになれればと思い、ダンスミュージックパーティを通じた交流活動を続けています。」
DJイベント、というと時代の先端を走る若者たちの集い、というイメージがありますが、人類はその歴史において、その時代ごとのスタイルで音楽に親しみ、踊りを踊って交流を楽しんできました。DJイベントはまさに、今の時代に創造された音楽やダンスの楽しみ方なのです。
沖縄音楽という伝統的な音楽と、新しい時代の新しい形態による音楽の宴のコラボレーション。いつの時代にも、こうして受け継がれてきた伝統を斬新なスタイルでアレンジし、取り入れてきた若者たちの手によってさまざまな歴史が紡がれてきたのでしょう。そうした中で他国との交流があり、文化が育てられてきたのだろうと感じます。
深谷さんのカフェバーに設けられたDJブース
コネクトの中国人DJ、DJ LINKANさんは今回の沖縄音楽という伝統音楽をDJとして「現代的なムーブメントに乗せる」ということについて、
「沖縄の曲はアレンジがしやすく、現代のダンスミュージックにも違和感無くフュージョンさせることができました。今回のイベントにはたくさんの方がいらっしゃって、非常に盛り上がるイベントとなりました。深谷さんのお店で行うイベントは、いつもお客さんが心から楽しまれていて、クラブイベントとして絶好のムードが作り上げられるの、自分自身もその空間を楽しみながら心地よい音を送り出すことができます」とお話してくださいました。
日本人DJ TEETEEさんと中国人DJ LINKANさんは、どちらも深谷さんと仲の良いご友人だそうで、こうしてジャンルを問わない深谷さんの交友関係を見てもわかるように、深谷さんの作り出す「交流の場」とは、誰もがさまざまな形、そしてさまざまな想いで参加することが可能な上、前回お話を伺った留学生の玉城和也さんが仰るように、そこから何かしらの体験や経験を得ることができる場所なのです。
そしてもちろん、今回の沖縄フェアは佐藤さん(パシフィック・ホスピタリティー・グループのホームページはこちら:http://www.pacific-spa.com/)の「これまでの歴史における沖縄と中国の交流のように、これからの未来を担う若者たちにも、現代的な要素を取り入れつつ、伝統や文化、そして歴史を上手に利用して、より深い交流を作り出していって欲しい」という強い想いが軸となって進められているものです。
想いを伝える者と想いを受け取る者。そうした輪が深谷さんというプラットホームを通じて、これからも大きく広がっていって欲しい、そう願いつつ、今回の取材を終えました。
(取材:陳博、中原美鈴 文、写真:中原美鈴)
さて、「これからの中日交流を支える若者たち」第三弾、次回の第四回は、今回共に取材を行った陳博記者が、今回の沖縄フェアで深谷さんのお手伝いに駆けつけた中国人女性、ギギさんと共に今回の沖縄フェアや深谷さんについて感想を語ります。
どうぞお楽しみに!
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