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井村雅代講演会

2009-03-06 10:55:35     cri    

 

 日本シンクロの母と呼ばれている井村雅代さんは2007年、中国の競泳センターの招きに応じて、中国のシンクロナイズドスイミング代表チームのヘッドコーチに就任しました。2008年の北京五輪で、中国代表の銅メダル獲得まで尽力してきました。井村さんは先月28日、北京の長富宮ホテルで、「シンクロがつないだ日中の絆」と題する講演会を開き、1年8ヶ月にわたる中国での指導体験やエピソードを振り返り、スポーツ交流を通して見た中日間の共通点と相違点について語りました。

 2007年、日本国内では、ライバル国のヘッドコーチに就任した井村さんに対する非難の声が上がっていました。しかし、井村さんは非難をものともせず、中国にやってきました。

 中国チームのコーチになる前に、井村さんは、中国の競泳センターの要望を聞きました。かつて世界的なスポーツ大会で目立っていなかった中国のシンクロ代表チームは北京五輪で、メダルを獲得し、世界一流の仲間入りを実現しようとしていました。

 初めの頃、手も足も長く、シンクロ競技において生まれつきの優位性がある中国の選手を見て、井村さんは張り切っていました。しかし、練習を始めて、愕然としたそうです。「筋肉がなかった」、筋肉がないと、厳しい練習に耐え切れないため、最初は井村さんの思い描いていた指導方針は実現できませんでした。

 その後、井村さんは、選手たちに体重を増やすよう指示を出しました。その3カ月後、メルボルンで行われた世界選手権で、中国のシンクロ代表チームはデュエットとチームで、いずれも第4位という史上最高の成績を収めました。1日1日と努力を重ねた結果、中国の選手たちは、五輪でメダルを獲得するという目標に近づいてきました。

 井村さんにとって、昨年5月12日に発生した四川省の大地震は、とても忘れられません。選手たちの中には、四川省出身者が3人いました。余りのショックで、3人は練習ができない状態になり、当時井村さんは次のように選手たちを励ましました。

 講演会の最後で、チーム決勝戦のビデオが放映されました。選手たちは自信にあふれ、完璧な演技を披露してくれました。プールサイドから降りてきた選手たちが、井村さんと抱き合っていたシーンが、今でも頭の中に思い浮かびます。

 「中国のシンクロ代表の目標は実現しました。しかし、自分の夢はまだ叶えていない」と井村さんは言っています。井村さんは、自身の夢について、このように話してくれました。「中国と日本が競い合い、世界一を競います」。井村さんは自らの経験を通じて、真のスポーツ交流を教えてくれました。中国の人々は井村さんに心から感謝しています。日本でも、かつて井村さんを責めた人は、彼女を理解できるようになりました。井村さんは五輪が終わったあと、帰国しましたが、今後もさまざまの方法で中日間のシンクロの交流に努めていきたいと話されています。これから、井村さんの益々のご活躍、本当に心から願っております。




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