日本の松下中央合唱団は中国対外友好協会の招きに応じて、4月18日夜7時、北京の中山公園音楽堂で中国の解放軍芸術学院紅星合唱団と共同コンサートを行いました。今回のコンサートは中日平和友好条約締結30周年と北京五輪の開催を祝うために行われたものです。
松下中央合唱団というのは、松下グループの社員からなる合唱団です。日本企業の文化活動を中国に紹介することは今回が初めてです。これについて、コンサートを主催した中国人民対外友好協会文化交流部の王秀雲さんは「松下中央合唱団は日本企業の文化活動の一つだ。今回は、紅星合唱団との共演を通じて、文化交流の新しいルートを見出そうと考えている」と言っています。
今回のコンサートは松下中央合唱団の初めての中国公演となり、100人を超える団員のうち、90人ぐらいがコンサートに出演しました。
一方の紅星合唱団は軍の系統の芸術人材を育てる大学、解放軍芸術学院の声楽専門の在校生60人からなる合唱団です。このほど、中国の国家テレビ、CCTVの若手歌手コンクールで金賞を獲得したばかりです。
コンサートでは、松下中央合唱団は中国人にもおなじみの『四季の歌』や『北国の春』のほかに、日本らしい民謡、「日向木挽唄」や「最上川音頭」なども演奏されました。また、紅星合唱団のほうは解放軍の生活を歌った曲や中国の特色のある歌を演奏しました。最後に、それぞれ相手の国の原文で『さくらさくら』と『茉莉花』を共演しました。
コンサートの後に、観客に感想を聞くと、「言葉が通じなくても音楽を理解できないことはない」とか、「日本の歌のメロディは美しい」という声が耳にしました。(文:東)
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