自転車で中国を一人旅する富樫史生さん、無事ゴールへ
北京放送の番組「ホットホット通信」
(https://japanese.cri.cn/205/2008/10/28/1s128376.htm)でも紹介した中国を自転車で一人旅する日本人、富樫史生さんが、11月15日、無事、目的地・上海に到着しました。9月21日、東北部の長春からスタートし、約2ヶ月、距離にして約3000キロの旅でした。
「千里の道も一歩から。どんなに大きな目標でも、一歩一歩、着実に頑張っていけば、必ずゴールできる」。人生の道にもつながる信念が確認できたと言います。
富樫さんは国際交流基金日中交流センターの元職員で、中日青少年交流事業の一環として展開された、中国人高校留学を担当していました。今回の自転車旅行のきっかけについて、「東京で、来日した高校生たちに話を聞くと、回りの人との交流でつまずき、日中関係の将来に対しても沈んだ気持ちになった子もいた。せめて、頑張っている自分の姿を見せれば、良い励みになるのでは」、と語ります。
そして中国と触れ合うこと、自分が世話していた高校生たちと会いに行くことが目的となり、旅の見聞は写真とともに、中日2カ国語でブログを更新し続けていました(http://bikechina.blog64.fc2.com/page-1.html)。
「道中で出会った人はみなやさしく接してくれ、反日感情を感じるようなことはなかった」
また、「日本人に初めて会うという人も多かったが、『中国人と変わりはないのね』とぽろりと言う人が多かった」、と、直接触れ合うことの大切さを訴えていました。
道中、日本を留学した高校生40人と会い、再会を喜び合いました。ゴール地点の上海外灘(バンド)には東京から来た奥さんと友人らによる出迎えが、夜は、日本を留学した上海の高校生8人と鍋パーティーで祝いました。
京都への留学から帰国したばかりのセツエイさん(高二)は、「すごい人です。その勇気と決心に感動しました。これからは困難にぶつかると富樫先生のことを思い出します。私も見習って、自分の夢を実現するために頑張ります」と言います。
そして、敬意を込めて、「これからもずっと私たちの先生でいてください」と横浜留学から帰ったリンリンさんが言いました。(王小燕)
写真は9月15日、スタート地点・長春に立つ富樫さん。
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