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65周年特別番組(一)ーー65歳のCRI
   2006-12-04 16:05:12    cri

 12月3日はCRI・中国国際放送局開局65周年の記念日に当たります。65年前、CRIの電波が中国西北部の延安から発信されました。その後、この放送は多くの言語で伝えられるようになるとともに、放送範囲も拡大され、今では世界ほとんどの地区をカバーするようになりました。リスナーの皆さんにより良いサービスを提供することがわれわれの使命となります。

 1940年代の初め、中国は日本侵略軍との戦いの真っ最中でした。戦火の中で、中国共産党が指導した武装勢力は世界反ファシズムの重要な力となってきました。抗日の主張を外の世界に理解してもらうため、共産党は外国語放送によるラジオ局を設立しました。この放送局は当時の国内外の情勢を紹介するとともに、各界の人々が共に民族を救うよう呼びかけました。

 こうして1941年12月3日から、北京放送は日本語放送を始めました。この放送は中国にいる日本軍兵士を対象に、戦争の性格や真相を伝えました。初代アナウンサーは原清志という反戦派の日本人女性でした。当時のスタジオは延安にあり、かなり粗末な「ヨー洞」という洞窟式の住居でした。

 当時は、毎日15分間のニュースしか放送していませんでした。日本語放送を長年担当した陸汝富さんによりますと、「延安から発信された原清志アナウンサーの放送は旧日本軍を崩壊する一つの武器だった」と言います。

 「原清志さんは放送を通じて、日本人に戦争の真相を伝え、何が真理かを伝えた。とっても説得力があり、この放送は多くの人に影響を与えた。北京放送で勤務する何人かの日本人専門家は以前は日本軍兵士だったが、投降して北京放送にやってきた。私の大先輩、仰木先生はそのような一人で、北京放送に来てから、日本語放送を全力で支えてくれた」

 抗日戦争に勝利したものの、その後も平和な暮らしは人民にとってまだ遠いものでした。国民党の支配下にある中国では、腐敗が蔓延し、物価が高く、人民の生活はとても苦しかったのです。一方、共産党の主張は各界から支持されたものの、かつて中国の抗日戦争に支援を行ったアメリカは、当時の中国情勢を傍観しただけでなく、国民党が内戦を引き起こす行為を支持しました。

 真相を世界の人々に伝えなければなりません。そんな背景のもとで、北京放送の英語放送がスタートしました。日本語放送と同じように、英語放送のスタジオも「ヨー洞」にあり、北京の近くにある河北省のある小さな村にありました。

 今年82歳の魏琳女史は当時の女子学生で、北京放送の初代英語アナウンサーになりました。

 「設備は粗末で、ドアさえなかったので、毛布をドアの代わりにぶら下げていた。収録のとき、外の羊や牛の声も聞こえたし、録音機がなかったため、歌を流す場合は、文化団を招いてマイクに向かって現場で歌ってもらっていた」

 原清志さんと比べ、魏琳さんはまだ幸運でした。放送機器の向上により、魏琳さんの声ははっきりと南アジアや東南アジアに伝えられ、天気の良い時には、ヨーロッパや北アメリカまで伝えられました。伝送技術の進歩により、北京放送は喜ばしい第二歩を歩み出したのです。

 1949年10月1日、北京放送は生放送で、中華人民共和国の誕生を全世界の人々に伝えました。

 新中国の外交的な成功は北京放送の発展を後押ししました。放送言語の数は絶えず増えつづけ、電波も海を渡ってさらに遠くまで伝わり、世界に向けて中国の政治、経済、社会事情のあらゆる変化を紹介しました。

 新中国に対する憧れに誘われて、多くの華僑が相次いで帰国し、新中国の建設に参加しました。ミャンマ語部のアナウンサー王善忠さんはその中の一人です。

 「全ては生放送で、しかも1人でやる。10分間の番組は言い間違いや繰り返しが許されず、スタジオに入る前に、しっかりと下読みをしなきゃいけなかった。ほとんど暗記しなければならないような感じだった」

 王善忠さんの話にあったように、当時、北京放送は人手不足や技術の立ち遅れに直面していました。しかし、北京放送のスタッフはあらゆる困難を乗り越えて、仕事を楽しんでいました。今年76歳の高級記者席昇茂さんは興味津々に語ってくれました。

 「私は1950年代に入局したが、そのとき、二階には一つ大きな録音機があっただけだった。各言語の放送グループは順番で番組を収録し、停電になると、蝋燭を付けて放送を続けた。局の庭には発電機があり、録音機にしか給電できなかったが、その発電機の音はとても大きかった」

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