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選者のプロフィール
 李順然、中国国際放送局(北京放送)元副編集長。著書に『わたしの北京風物詩』『中国 人、文字、暮らし』『日本・第三の開国』(いずれも東京・東方書店)などがある。
選者のひとこと
 作者は春を九十日としているが、これは二十四節気の立春(2月4日~5日)から立夏(5月5日~6日)までを春としたのだろう。
 気候学では、一般に五日間の平均気温10度から22度までを春とするらしい。この計算でいくと、北京の春は4月1日から6月4日までの65日間となる。ちなみに夏は22度以上で6月5日から9月7日までの95日間、秋は春と同じ10度から22度で9月8日から10月22日までの45日間、冬は10度以下で10月23日から次の年の3月31日までの160日間となる。
 いちばん良い季節の春と秋は、春が65日、秋が45日、あわせても110日しかないのだ。こんなわけで、北京っ子は春のひととき、ひとときを、秋のひととき、ひとときを惜しみ、貪ぼるように楽しむのである。
紹介した『私の漢詩歳時記』
• わたしの漢詩歳時記ー五月中旬
• わたしの漢詩歳時記ー五月上旬
• わたしの漢詩歳時記―四月下旬
• わたしの漢詩歳時記―四月中旬
• わたしの漢詩歳時記―四月上旬
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