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選者のプロフィール
 李順然、中国国際放送局(北京放送)元副編集長。著書に『わたしの北京風物詩』『中国 人、文字、暮らし』『日本・第三の開国』(いずれも東京・東方書店)などがある。
リスナーからもらった桜木
 二十世紀も終ろうとしていた1996年に、日本の長野県のリスナーの皆さんが持ってきてくださった桜の苗木、中国国際放送局(北京放送)の庭に植えられました。そして、二十一世紀を迎えると、毎年四月に美しい花を開いてくれています。後ろの建物は、中国国際放送局ビルです。(2009年4月2日撮影)
選者のひとこと
 「気候学」という学問によると、北京の冬は一年四季のうちでもいちばん長く160日、なんと五ヶ月以上だそうだ。北京の長い冬、黄色の大地、灰色の空、そこに突然と姿を現わす柳の緑、桃の紅、待ちに待った春到来である。
 なんどか、中国西北部の砂漠を旅したことがある。どこまでも続く薄茶色の砂漠、そこに突然現れるオアシスの緑、そこに立つ少女の赤いリボン、感激した。
 昔から中国の詩人の春を迎える詩に、繰り返し繰り返し登場する柳の緑、桃の紅、それには、その大陸的な土壤と関係があるのだろう。
紹介した『私の漢詩歳時記』
• わたしの漢詩歳時記―四月上旬
• わたしの漢詩歳時記―三月下旬
• わたしの漢詩歳時記―三月中旬
• わたしの漢詩歳時記―三月上旬
• わたしの漢詩歳時記-二月下旬
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