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選者のプロフィール
 李順然、中国国際放送局(北京放送)元副編集長。著書に『わたしの北京風物詩』『中国 人、文字、暮らし』『日本・第三の開国』(いずれも東京・東方書店)などがある。
前書き

 漢詩は、ときにはわたしを励まし、ときにはわたしを慰め、ときにはわたしの心を洗い清めてくれる。訓読の訳文に加えて、素人のまったくの「遊び」だが、和漢折衷の自己流の戯れ訳を添えてみた。日本の歌人の名訳を添えた詩もある。読んでいただければ嬉しい。

選者のひとこと
 絵のなかの景色を詠ったものだが、景色が絵から脱けだし歩きだしているようだ。目に映るはすの葉のみどり、庭先に漂うその馥郁とした香り、耳に聞こえるはすの葉を打つ雨の音、その葉の上に真珠のように輝く雨粒、五感に訴える納涼詩の傑作といえよう。

 「八月のはじめに」でも、劉基の詩の一句を引用したが、この「小画に寄せて」からも、八月の北京の雨の一景が想起される。「八月のはじめに」とあわせて読んでいただきたい……

紹介した『私の漢詩歳時記』
• 私の漢詩歳時記ー七月下旬
• 私の漢詩歳時記ー七月中旬
• 私の漢詩歳時記ー七月上旬
• 私の漢詩歳時記ー六月下旬
• 私の漢詩歳時記ー六月中旬
• 私の漢詩歳時記ー六月上旬
• 私の漢詩歳時記ー五月下旬
• 私の漢詩歳時記ー五月中旬
• 私の漢詩歳時記ー五月上旬
• 私の漢詩歳時記ー四月下旬
• 私の漢詩歳時記ー四月中旬
• 私の漢詩歳時記ー四月上旬
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