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北京の後海、宋慶齢女史(孫文先生の夫人)の故居の横に、孝友胡同という横町があります。そこに、「九門小吃」という老舗揃いの飲食街が出来ました。

実は、もともと北京の前門にあった老舗の小吃(軽食屋)は前門大通りの改築によって立ち退き、後海に引っ越してきました。名前は「九門小吃」。後海の四合院にあり、6月30日にオーブンしました。

羊頭馬(馬氏の羊頭煮込み屋)は臓物料理の老舗、小腸陳(陳氏の腸煮込み)、爆肚馮(馮氏の臓物煮込み)、茶湯李(李氏のはったい粉)、年餅銭(銭氏のお餅)、芝士魏(魏氏のチーズ)、豆腐脳白(白氏の豆腐脳)……北京が昔、マン族の王朝であったので、遊牧民族のマン族が大好きな臓物料理が多いです。
老舗の「小吃」は后海の「九門小吃」に一斉登場し、朝6、7時から忙しく店を開けるのは、爆肚馮三代目の馮さん。他にも年餅銭の三代目銭さん、羊頭馬の七代目馬さん、俊王一徳順斎焼餅の四代目王さんなど、伝統の味と技術を受継いだ職人たちが続々と仕事を始めています。話を聞きつけた老グルメや近所の住民が駆けつけ、受け付け台に長蛇の列ができています。
北京老字号協会によりますと、ここに出店した12軒の老舗の小吃にはそれぞれ語りつくせないこだわりがあるということです。例えば「俊王一徳順斎」の焼餅(小麦粉を発酵させた生地を焼いたもの)は外はさくさくで、中は柔らかく、食べるとパイのような層ができます。また「豆腐脳白」の豆腐脳(豆乳を柔らかく固めたもの)は玉のように白くて滑らかで、口でとろけるなどなど。皆さんも古い北京の味をぜひ一度賞味したらいかがでしょうか。
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