中国国際放送局紹介 日本語部紹介
Home
中国大手電気店、国美電器
   2006-08-07 11:29:26    cri
 1987年1月に設立された国美電器有限公司は、家電を中心とした大手量販店であり、北京鵬潤投資集団の傘下にあります。

 国美は現在、全国最大の家電小売量販店の一つに成長し、北京、天津、上海、成都、重慶、鄭州、西安、沈陽、済南、青島、広州、深セン、武漢、杭州及び河北省、山西省、浙江省、吉林省、江蘇省などに90以上の大型店舗を持ち、5000人以上の従業員を抱え、年間売り上げが100億元を超えています。また、長虹、TCL、康佳、海信、東芝、ソニー、松下、LG、フィリップス、シャープ、三洋などといった家電メーカーの中国最大の代理店になっています。

 1998年に国家信息産業センター及び国家統計局の商業統計の対象企業になって以降は、カラーテレビ、エアコン、CDプレーヤーなどの販売実績が年々業界のトップになっています。

 国際的に成功した大手量販店の経験を生かして、国美は中国市場の特徴を加味した「全国的な小売量販網」という経営戦略を打ち出して、初歩的な成果を収めました。国美は、10年ぐらいの時間をかけて中国最大の家電量販店になることを目指しており、2002年、売り上げが150億元を突破し、2003年、香港上場を果たし、2004年、国際市場に進出し、次第に国美の国際知名度を高めてきました。

 北京の無名の店からスタートして全国30以上の都市に80以上の店舗を構えるに至った大手家電小売業者の国美は、何を武器に急成長を遂げたのでしょうか。ずばり価格です。

 転機が訪れたのは、2000年の夏。国美は天津で家電の価格戦争を挑み、十大販売業者が同盟を結んで抵抗しました。しかし、その抵抗は結果的に国美のための無料宣伝にしかならなかったのです。1年後、天津家電市場における国美のマーケットシェアがトップに躍り出しました。

2001年6月、国美は北京、天津、上海3都市のすべての店舗で一斉にテレビを特別価格で売り出したところ、メーカーの長虹は無断で価格を引き下げたことに対する制裁として一時的に国美への出荷停止を宣言しました。ここで、国美の低価格戦略がクライマックスを迎え、知名度が再び大きく高まりました。

 2001年7月、国美は相次いで北京、重慶などで現地の相場より100~200元安い価格でモトローラの携帯電話を発売した結果、再びモトローラの全面的な出荷停止を食らったのです。

  

 2001年12月、済南にある国美の店舗は、レノボ、方正などのコンピュータ購入者に対して、99元の価格でCDプレーヤーを販売しました。この販売方式は形を変えたコンピュータの値下げに当たり、全国の価格を統一させるという聯想の規定に違反したとして、レノボは国美に対して1カ月間の出荷停止という制裁措置を取りました。

 12月5日、国美電器は32億元という莫大な注文をメーカーに出しました。一度に高級テレビを100万台も買い付けるのです。もっと人を驚かせたのは、12月7日から国美がオーダーメイドの高級テレビを1割引の価格で売り出したことです。

 国美の高級管理職から聞き出したところによりますと、12月7日から、北京にある国美の店舗は価格の武器を振りかざして、この新技術を標榜する高級テレビを一律に1割引の価格で販売します。一部の古い高級テレビの機種については30%値下げをし、うち2機種は50%値下げをします。

 6日、国美電器は32億元の大金を出して、ソニー、LG、TCLなどのメーカーと100万台のテレビを買い付ける契約を結びました。今までの注文と違うのは、今度買い付けるのがすべて29インチ以上100ヘルツのフラットパネルテレビ、プログレッシブスキャンのCRTテレビ、リアプロジェクションテレビ、プラズマテレビ、液晶大画面テレビといったような高級機種ということです。国美はそれをまとめて「新科技一族」という造語で呼んでいます。

 2001年1~10月、29インチのフラットパネルテレビの販売台数は全体の32.6%だったのに対して、2002年に47.7%に上昇しました。リアプロジェクションテレビ、プラズマテレビ、液晶大画面テレビの割合も、2001年の4%から2002年に9%に上昇しました。住宅条件の向上と収入の増加に伴い、高級テレビ及び大画面テレビが人気注目商品になると予想しています。

 創維、TCLなどのメーカーは、国美が高級テレビに対する大幅な値下げをするのはもはや時間の問題だと見ています。低価格テレビに関しては、販売業者の値下げによりメーカーはほとんど利益を得ることができなくなっており、値下げの余地があるのは高級テレビだけです。それは販売業者にとっては消費者の目を引き、知名度を上げる格好の手段にもなります。

 国美電器の黄光裕董事長(取締役会長)は7月25日、業界3位の永楽電器の買収作業が正式に始まったと発表しました。これにより、大手3社がしのぎを削っていた業界の勢力図が、大きく塗り替えられることになります。国美、永楽の2社の統合で生まれる新会社は、店舗数で業界2位の蘇寧電器の3倍に達します。(終わり)(国美ホームページより)

ブランド
v 十八街麻花 2006-08-03 10:17:13
v 「夏利(シャレード)」、中国タクシーの風物詩が消える 2006-07-25 12:25:12
v 中国カーナビ産業のリーダーーー中国四維 2006-07-20 10:23:13
v ランコム、バラの花を咲く 2006-07-10 15:29:04
v 民族化粧品ーー「大宝」 2006-07-06 10:50:01
v 中国家電企業のトップ、海爾(ハイアール) 2006-06-29 10:48:59
  • 今日のトップニュース
  • 今日の国内ニュース
  • 今日の国際ニュース

  • • 基礎中国語
     皆さんは、ここで中国語と日本語に耳を傾け、フラッシュによる動画を楽しみながら、中国の風習や伝統文化を思う存分味わうことができます……

    • 「北京ワクワク」の購入について
     中国語講座「北京ワクワク」(上巻と下巻)のテキストは、日本の皆さんが初めて中国語会話を学習するための入門編です……
    |  link  |  E-メール  |