
世界傑出中華商人協会がこのほど、初めての世界中国人富豪ランキングトップ500を発表しました。中国社会科学院数量経済・技術経済研究所の斉建国教授が、このランキングについて分析を行いました。
世界中国人富豪ランキングトップ500のうち、41歳から60歳までの富豪は260人で、最も多くなっています。また、中国人富豪の低年齢化は進み、30歳未満の富豪が2人ランクインしました。ランキングで一番若い富豪は鉄鋼業を経営する山西省海鑫グループの李兆会氏で、今年25歳。一番年配の人は今年98歳の連瀛洲氏で、シンガポールの大華銀行を経営しています。
また、ランキングのうち、広東省籍の方は78人で、浙江省籍は75人です。北京籍は16人で、7位となっています。
斉教授によりますと、中国の4つの改革開放特別区のうち、3つは広東省にあり、最も早く開放された地区がやはり最も成功しやすいということです。また、浙江省は中国で民間経済が一番活発なところなので、浙江省出身の富豪も多くなったと見られています。
世界中国人富豪ランキングトップ500にランクされた富豪は、世界19の国と地域にいます。アジアは476人、アメリカ州は16人、ヨーロッパは2人、大洋州は6人います。
斉教授によりますと、東南アジアは中国人経済が活躍している地区なので、この地区にある中国人企業の数と富豪の人数は、ほぼ比例しています。しかし、欧米地区の場合は、多くの中国人企業はあるものの、飲食業など小規模な経営が中心です。また一部の中国人は欧米のIT業で著しい成果を遂げ、企業のトップになった人がいるものの、財産の蓄積スピードはまだまだ遅いということです。特にアメリカとカナダは移民国家で、富を築くチャンスはあるものの、中国人富豪は地元経済の主要な地位からはまだまだ遠いとのことです。(国家経済網、08/14 訳:琳)
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