Q:ここ数日、日本もすっかり春めいてきました。そちら中国のほうはいかがでしょうか？花粉症の私にとっては、これからしばらくつらい日々が続くことになりそうです。ところで、中国においても、花粉症の方はいらっしゃるのでしょうか？

　A:中国にも春が訪れました。北京では最近、日中の最高気温が13度ぐらいまで上がり、陽気が続いています。

　花粉症患者は、中国にもいます。しかし、最近まで花粉症は、一般の中国人の間ではあまり認知されていませんでした。花粉症にかかっても、「風邪をひいたかな」程度にしか考えられていなかったのです。しかし、国際化にともなって、１９８０年代から花粉症を引き起こしやすいブタクサなどの植物が中国に入ってくるようになってから、花粉症患者の数が年々増えてきています。07年4月の統計では、その発病率は全人口比0.9%ぐらいまで上がっています。

　花粉症の発生時期は春と秋です。気温によって期間が違いますが、春は大体4月から5月まで、木の花粉による花粉症患者が多いです。秋は8月から9月まで、草の花粉による花粉症患者がほとんどです。

　花粉症対策では、薬のほか、マスクや帽子などが効果的で、今後、中国でもマスクを着用する人がますます増えるでしょう。（回答：任春生）