Q:先日の「中国の旅」という番組では、地下鉄で行ける町をテーマに紹介されていましたね。雑踏や人々の熱気が伝わってきました。失礼ながら、中国に地下鉄があることを知りませんでした。オリンピックをにらんで建設したのでしょうか?それとも、当初から都市計画の中にあったのでしょうか
A:現在、北京のほか、上海、広州、南京、天津、香港にも地下鉄があります。
北京の場合は、都市計画の際に地下鉄建設がすでに盛り込まれていました。北京の地下鉄は1965年に建設が始まり、1969年に開通しました。北京の東西を貫き、全長は23.6キロ、中国で初めての地下鉄となっています。最初に出来た路線は1号線と呼ばれ、北京で一番有名な大通りである長安街の下を走っています。その後、北京市内を取り囲むように走る2号線ができました。さらに、ここ4、5年のあいだに、13号線(北郊外)、8号線(東郊外)、5号線(北京市の南北を貫く)が開通しました。来年は北京オリンピックを控えて、地下鉄4号線、そして、市内と首都国際空港を結ぶ路線も運行が始まります。さらに今後も拡張が続いていく予定です。
地方でもここ数年、レール交通を建設する都市が増えています。例えば、武漢、長春、瀋陽、杭州、成都、西安、大連などで、今後地下鉄あるいはレール交通が建設されます。
中国の都市部でこうした交通機関が充実するにともなって、市民の移動はますます便利になっています。(担当:任春生)
|