ボアオ・アジアフォーラム 建築家の青山周平氏が語る青年交流
01:41:15 2025-04-02
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     中国を拠点に活動する日本人建築家の青山周平氏は海南省瓊海(けいかい)市でこのほど開催されたボアオ・アジアフォーラムに出席し、「創想と創造 青年が導く持続可能な未来」と題した分科会で持続可能な社会づくりのための持続可能な建築の重要性について講演しました。青山氏は、自らが中国で手がけてきた都市再生プロジェクトや地方の村落再生事業を例に挙げ、「持続可能な建築とは、単に省エネ素材を使うことではなく、その土地の文化や歴史、人々のライフスタイルを理解した上で、既存の街並みや空間を再生することだ」と強調しました。

     青山氏は中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/ CMG)の単独インタビューにも応じ、建築という作業がもたらす中日両国の青年の文化交流について語りました。

     青山氏は、「建築には他の産業とかなり違うところがある。例えば、私が中国での建築物を設計する時、中国の文化やその場所のライフスタイル、歴史などを理解しないと、設計ができない。建築は、日本と中国の文化交流のよい媒介になると思う。だから日本の若手の建築家が中国でプロジェクトに携わったり、中国の若手の建築家が日本でプロジェクトに参加したりすれば、産業や経済の問題ではなくて、もっと、互いの文化の交流や、人と人の交流になると思う。それが建築の特徴だと思う」と語りました。

     青山氏はまた、「私は北京で20年生活して、建築の仕事をしているが、今は日本の若手の建築家と、中国の若手の建築家のコラボレーションがまだまだ少ないと思うので、今後、積極的にやっていった方がいいと思う」と述べ、今では中国の若手デザイナーが海外で活躍する時代になったと指摘したうえで、「若いうちには外に出て、知らない場所でいろいろ大変なこともあるが、そこで仕事をして、そこで新しい発見をして、好奇心を持って、新しい時代にずっと関わり続ける。それが建築とかデザインをしている若い人にとっては、大事なことだと思う」と提言しました。

     青山氏は北京を拠点に、東アジア全域で地域の文化や伝統を尊重した建築づくりを続けたいと今後の抱負を語り、「日中両国の若手建築家が共同でプロジェクトに取り組む機会が増えれば、新しい建築の潮流が生まれるはずだ」と期待を込めました。(張、鈴木)

    4月3日ニュース

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