金価格急騰 中国で先祖伝来の金のブレスレットを探す人も
上海先物取引所の金先物主要取引契約が18日午前、1グラム当たり700元(約1万4000円)を突破し、史上最高値を更新しました。これにより、今年の累計上昇率は約13%となりました。中国国内の金価格も上昇し、先週、純金装飾品の価格は1グラム当たり900元(約1万8000円)を突破しました。18日、有名宝飾店「周生生」の純金装飾品の価格は910元/グラムに引き上げられ、年初と比較して100元(約2000円)以上の上昇となりました。
今週の取引開始時、国際金先物および現物価格は共に3000ドルを突破し、さらに3010ドルを超える勢いを見せました。北京時間18日午前、ニューヨーク証券取引所の金先物価格は最高で1オンス当たり3021.7ドルに達し、ロンドンの現物金価格も同様に上昇し、最高で1オンス当たり3013.1ドルに達しました。
過去3年間で金価格は急速に上昇し、歴史的高値を次々と更新しています。2024年には、国際金価格が40回以上も史上最高値を更新しました。2025年の年初以来、ニューヨーク証券取引所の金先物価格は急上昇し、現在までに15%以上の上昇を記録しています。この状況に対し、一部のネットユーザーからは「以前は金の装飾品をダサいと思っていたが、今では先祖伝来の金のブレスレットを探しに家に帰るほどだ」という声も上がっています。
ワールド・ゴールド・カウンシルの報告によれば、2024年の世界全体の金需要は過去最高の4974トンに達し、各国の中央銀行が同年の金需要増加分の70%以上を占めました。中国国家外貨管理局のデータによると、中国人民銀行の2月末の金準備高は7361万オンス(約2289.53トン)で、1月末から16万オンス(約4.98トン)増加し、4カ月連続で金準備高を増加させています。
金価格の急騰は、投資家に金の金融資産としての価値を再認識させるだけでなく、世界経済の不安定さを反映しています。米国のS&P500指数は今年2月19日に史上最高の6147を記録した後、3月13日には5504まで下落しました。これは、2023年10月以来初めての調整局面となります。
UBSウェルスマネジメントのアジア太平洋地域投資責任者室の報告では、リスク要因の増加を鑑み、金価格の目標を3000ドルから3200ドルに引き上げ、金が防御的資産としての優位性を持つことを再確認しています。(CMG日本語部論説員)
3月28日ニュース
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