習近平主席は先日、全国人民代表大会（全人代）の終了直後に中国西南部の貴州省と雲南省を視察しました。 

　貴州省と雲南省は色とりどりの民族文化があふれる中国の多民族地域です。習主席は、貴州省東南部に位置する肇興トン寨と雲南省西北部に位置する麗江古城を訪問し、少数民族地域の人々への深い関心と愛情を示しました。 

　習主席は貴州の発展について、「貴州は県城を中心とした都市化を推進し、産業振興、貧困撲滅、地域発展の一体化を図らねばならない。西部の新たな陸海ルート建設というチャンスを活用し、広東・香港・マカオグレーターベイエリアとの連携を強化し、陸海と内外が連動し、東西が相互に協力する全面的な開放の枠組みに溶け込むことが求められている」と指摘しました。 

　習主席は雲南の発展に関して、「イノベーションによってけん引される大規模な資源型産業を強化し、戦略的な新興産業や未来産業を積極的に育成すべきだ。さらに、南アジア・東南アジアへの影響拠点を構築し、周辺国との経済、科学技術、人材、医療、文化などの面での交流を拡大し、質の高い『一帯一路』の共同建設を身近に感じられるようにしなければならない」と述べました。 

　習主席は、中国式現代化を推進し、共同富裕を実現するためには、どの民族も取り残されてはならないと繰り返し強調しています。貴州・雲南という二つの少数民族居住地を視察したことは、習主席が目指す「すべての人々が共に豊かになる現代化」の決意と長期的な計画を示しています。（SUI、坂下）