中国航天科技集団六院（以下、航天科技六院）はこのほど、中国航天科技集団商業ロケット有限公司が統括して開発した、繰り返し使用可能なキャリアロケットが、15日に第2段エンジンシステムの性能検証を終え、試験が成功を収めたことを明らかにしました。

 性能検証の現場

　紹介によりますと、今回の第2段エンジンシステムの性能検証では、採用されたYF-102シリーズのYF-102V真空エンジンが完璧に稼働し、複数回の始動、複数回の点火、吸気パラメーターの広範囲にわたる変化および長時間の予冷却への適応能力のテストが効果的に行われました。

　航天科技六院によりますと、このエンジンは2年半の時間を費やして、陝西省航天商業エンジン有限公司の統括の下で開発されたものです。研究チームは「ローコスト+迅速なイテレーション（素早い改良）」モードで技術革新を加速し、十数項目の技術的難関を乗り越えました。現在、このエンジンは納入条件を満たしており、今年中に初の商業飛行ミッションを遂行する予定です。（Mou、坂下）