【CRI時評】外資は年初の経済統計を通じて中国を新発見
05:42:47 2025-03-18
Share

 「中国経済の吸引力と活力は絶えず向上しており、われわれ外資系企業の中国での発展に新たなチャンスをもたらしている。2025会計年度までにわれわれの直近3年間の中国での新規出店数は100店に達する見通しだ」。中国政府が17日、今年1〜2月の経済統計を発表したことを受け、米タペストリーのアジア太平洋地域担当総裁、ヤン・ボゼック氏はCRI時評にこう語った。米ウォール・ストリート・ジャーナルなどの海外メディアは、中国の消費と工業生産などが「驚くべき強さの兆し」を示していると報じた。

 そのような兆しは具体的にどこに現れているのか。二つの言葉で形容することができる。一つは「起歩平穏(発進の安定)」で、1〜2月の主要な経済指標の伸び率の多くが前年通年を上回った。例えば、一定規模(主要事業の年間売上高2000万元、日本円で約4億1200万円)以上の工業企業の付加価値額は前年同期比5.9%増で、前年通年の伸び率を0.1ポイント上回り、固定資産投資の伸び率は前年通年を0.9ポイント上回った。全体として、昨年第4四半期(10〜12月)以来の回復基調が続き、安定を保った。

 中国経済はさらに、安定という基礎の上で「向新向好(新たな方、良い方へ向かう)」している。1〜2月のハイテク製造業の付加価値額の伸び率が前年通年を0.2ポイント上回り、ハイテク産業投資の伸び率も投資全体の伸び率を明らかに上回ったことは、新たな質の生産力が安定して発展していることを表している。

 今年の全国人民代表大会と全国政治協商会議は「消費を大いに活性化する」ことを十大任務の筆頭に掲げた。中国は16日、消費の活性化に向けた特別行動計画を発表し、文化・スポーツ・観光消費など多くの重点分野に対する配置を行った。

 イノベーションは発展の原動力だ。中国では科学技術イノベーションと産業イノベーションの融合が加速するにつれて、新たな動力の形成が加速している。特に今年に入り、ディープシークなどの人工知能(AI)大規模言語モデルが突如出現し、「AI+」の新たな風が吹き、中国経済の加速を後押しするだけでなく、外資系企業にもさらに多くの可能性をもたらしている。

 中国市場の開放は、外資系企業に、長期にわたって中国を深耕する自信を与えている。先月発表された「2025年外資安定化行動計画」から、全国両会が放った「ハイレベルの対外開放を拡大する」というメッセージまで、外資にとっては、市場機会がさらに増え、投資形式がさらに豊富になり、経営もさらに便利になる。「好感」「先高」が引き続き、外資系企業の中国での発展におけるキーワードだ。

 中国経済は風雨の洗礼を受けながら成長してきた。現下、外部環境はより複雑で厳しくなり、不安定・不確実な要素が増えている。しかし中国には、超大規模市場や整った産業体系、豊富な人的資源などの優位性があり、需要の高度化や構造の適正化、動力の転換による広大な成長の余地もある。既存政策と成長政策の効果が現れるにつれて、中国経済には、安定を保ちつつ前進し、「新」に向かって進む条件が整っている。その過程において、外資系企業は、新たな驚きを発見し、新たなチャンスを獲得し続けることになるだろう。(CRI論説員) 

3月21日ニュース

00:00 /