中国のアニメ映画「ナタ2（原題＝哪吒之魔童鬧海）」の累計興行収入が15日、150億1900万元（約3080億円）を突破し、世界映画興行収入ランキングの第5位に躍り出ました。香港特別行政区の李家超行政長官は家族と共に映画を鑑賞し、SNSに感想をつづりました。

 　李家超行政長官は16日、SNSに投稿し、「会場全体が笑いに包まれただけでなく、涙腺がゆるむ場面も多かった」と述べました。 

　李行政長官は、この映画は「中国のアニメ制作技術とレベルの急速な進歩を十分に示し、世界に中華文化と中国の物語の魅力を感じさせるものだ」と指摘しました。同時に、この作品にはもう一つの「見どころ」があるとして、バックグラウンドミュージックは香港の若手ミュージシャンが手がけたもので、チャルメラやエレクトリックギターなどの楽器で映画に「香港の味わい」を加え、中国と西洋をうまくマッチさせたオーディオとビジュアルの盛宴を創り出しているともしています。 

　李行政長官は、ナタの「先に道がなければ、俺が開くぞ」という名せりふや、苦境に直面した時の不屈さと果敢な姿が人々の血をたぎらせたと語るとともに、「香港が近年、大いに改革を進め、長年棚上げにされてきた懸案を次々と解決してきたのと同じように、ナタとその仲間もまさに何も恐れず問題を一つ一つ解決し、難局を打ち破ろうとしている。ナタに励まされ、われわれも茨の道を切り開いて、ひたすら進んでいく」と述べました。（ZHL、坂下）