中国企業 器用な動作と膝関節伸展型歩行実現の人型ロボット発表
05:47:27 2025-03-14
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 中国南部の広東省深セン市に拠点を置く人工知能ロボット研究開発企業の越疆科技はこのほど、器用な動作と膝関節伸展型歩行を実現した人型ロボットを発表しました。 

 このロボットは産業用の精密な動作を実現するために開発されました。身長は1.53メートル、体重は62キロで、独自開発した神経駆動の精密な駆動システムと、人を模倣した膝関節伸展型歩行システムを採用しています。「脳と手の協同進化」を理念とする設計によって両腕の使い方を柔軟に進化させ、複雑で画一化されていない環境でも自律的に適合することができます。効率的で柔軟な指示実行能力を備え、さまざまな道具を使用して朝食を作ること、牛乳を注ぐこと、盛り付け、書類を送ること、宅配便を受け取ることなど100種類以上の複雑な作業をすでに学習しました。両腕の動作の誤差は0.05ミリ以内に抑えられ、さくらんぼうなどの柔らかい物も無傷で取り上げることができます。同時に、高度に擬人化された膝関節伸展型歩行は柔軟な方向転換を実現し、移動距離が取れない狭い空間での作業にも対応します。

 このロボットは主に自動車企業の組立や材料整備、カフェでの多くの機器の操作、チェーン薬局での夜間の薬の引き渡しなどの場面を想定して開発されたもので、機器の位置が決まっておらず、扱い品の規格が多く、操作の類似度が高い状況にも対応します。越疆科技は国内の主要な自動車企業、電子関連品製造企業、コーヒーやミルクティーの店舗とそれぞれの状況における協力を展開しており、年内に試作と量産を実施する予定です。(Mou、鈴木)

3月21日ニュース

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