中国の科学者 バッテリー不要ロボットを開発 機能障がい者の在宅ケアを支援  
03:03:44 2025-03-11
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 北京航空航天大学機械工学自動化学院ロボット研究所の丁希崙教授のチームはこのほど、中国科学技術大学近代力学部の王柳教授らと共同筆頭著者としてオープンアクセスの学術雑誌ネイチャーコミュニケーションズにオンラインで論文を発表し、術後膝関節のリハビリ支援を目的としたバッテリー不要の選択的コンプライアンス構造を持つロボットを提案しました。この研究成果は、従来の大型商用等速性リハビリ機器の多くが病院内でしか利用できないという制限を超えて在宅ケアでの幅広い応用の見通しを開くものです。 

 △バッテリー不要の選択的コンプライアンス構造を持つ等速性ロボットの在宅応用シーン   

 研究チームは、理論研究をベースとした上で、初となる自己出力型の在宅ケア向け等速性トレーニングロボットを開発しました。このロボットは、トレーニングタスクの実行と同時にトレーニング中に人体で発生したエネルギーを回収して動力源に変換することができ、従来の機器のようにエネルギーモジュールと外部電源を必要とせず、機器の大きさと重さを抑えることができます。ロボットに搭載されたヒューマンマシンインタラクションインターフェースにより、患者のトレーニングデータをリアルタイムで表示し、クラウドに自動的にアップロードすることができるため、医師はいつでも患者のリハビリの進捗(しんちょく)状況をチェックできます。(ZHL、柳川) 

 

3月21日ニュース

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