【CRI時評】「中国深耕」今がその時
「中国の開放拡大は継続的かつ安定的だ。この期待が外資企業にとって非常に重要であり、われわれの中国深耕に自信を与えてくれる」。デンマークのバイオ技術企業ノボネシスのアジア太平洋地域担当副総裁、王聡氏はここ数日、中国の全国人民代表大会(全人代)と中国人民政治協商会議(全国政協)が発する政策メッセージを注視している。王氏はCRI時評の取材に対し、今年の中国の政府活動報告がバイオ製造など「未来の産業」の育成を強調したことはこの業界に未来があることを示唆していると語った。
中国の改革開放の目撃者、貢献者、受益者として、外資企業は早くから中国経済の発展と深く溶け合い、同じ波長で共振してきた。今春、全人代と全国政協が絶え間なく吹き出す政策の「温風」が、外資に楽観ムードをもたらしている。今年の政府活動報告では、「ハイレベルの対外開放を拡大し、貿易・外資の安定化に積極的に取り組む」ことを十大任務の一つとした。中国の開放の扉はますます大きく開かれており、外資の市場の機会はますます増えることになるだろう。
「『新』に向かって進む」がここ数年の中国経済発展の鮮明な特徴であり、外資の「深耕」に新たな土壌を提供している。今年の全人代と全国政協で中国の最高指導者は「科学技術と産業のイノベーションが新たな質の生産力の発展の基本となる道筋だ」と強調した。これに共鳴した在中外資企業は積極的に新たな取り組みを行い、競争力を高めている。
日本のパナソニックグループは、中国に早くから進出した外資の一つであり、中国の改革開放の歩みの全過程に関与してきた。この外資の家電大手は40年余りの深耕を経て新たな質の生産力の発揮に照準を合わせている。パナソニックホールディングスの本間哲朗副社長は「中国は今や、製造大国にとどまらず、エンジニア大国、イノベーション大国でもある」と語る。
外資が期せずして中国「深耕」を選択する原因を理解するのは難しいことではない。超大規模市場、完備され高効率の産業チェーン・サプライチェーン体系、常に適正化されるイノベーション環境、充実した高度人材供給、日々高度化する消費ニーズ……。世界を見渡しても、これほどの優位性を複製することは難しい。
中国という希望の田野では、政策がもたらす「配当」が増え続け、さらに多くの機会が蓄積されている。「中国深耕」とは互いに近寄り互いに成果を上げるもので、今がその時だ。(CRI論説員)
3月21日ニュース
00:00 /