中国海南島三亜市 宿泊予約・キャンセルの新たなガイドライン発表
03:01:00 2025-03-10
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 中国南部に位置する有名な観光リゾート地、海南島三亜市は「熱帯天国」とも呼ばれ、毎年、国内外から大勢の観光客が訪れています。海南省三亜市観光業協会は8日、「三亜市宿泊業客室予約・キャンセルガイドライン(試行)」を発表しました。

△海南島三亜の亜竜湾ビーチ

 ガイドラインによると、宿泊施設の経営者とオンラインプラットフォームは、法定休日以外の期間において、チェックイン7日前までに理由のいかんを問わずキャンセルされた客室予約に対して、宿泊費用を全額返金しなければなりません。また法定休日(元旦、春節/旧正月、清明節、労働節、端午節、中秋節、国慶節)期間では、宿泊施設の経営者とオンラインプラットフォームは、チェックイン15日前までに理由のいかんを問わずキャンセルされた客室予約に対して、宿泊費用を全額返金しなければなりません。さらに宿泊業者は、消費者がキャンセルを申し出た後2時間以内に対応しなければならず、期限内に返金しなければなりません。その他の理由で、消費者が予約時に払った宿泊費用を差し押さえたり、払い戻しを減額したりしてはいけないと明確に要求しています。

 ガイドラインは8日から実施され、試行期間は1年となります。三亜市全域の宿泊施設に適用されますが、オンラインプラットフォームで発生した個人の注文のみを対象としており、団体やオフラインの電話注文、旅行代理店による注文などは対象外とされます。

 また、三亜市は「12345キャンセル専用ホットライン」を開設し、24時間受付、48時間以内に解決というサービスを打ち出しました。「三亜安心ツアー」プラットフォームでは、宿泊キャンセル関連のクレームに対応し、先に宿泊業者の代わりに消費者に返金し、その後宿泊業者に補償を求める取り組みを実施しています。

 さらにガイドラインは、オンラインプラットフォームが宿泊予約ページの目立つところにキャンセルの規則を明示するよう要求し、無料キャンセルの締め切り時間、段階的な返金料の割合、不可抗力の事情(特別なケースの処理方法)などを含め、「部分的な払い戻し」「状況に応じた手数料」など、曖昧な表現の使用を禁止し、返金の金額または割合を明確にするよう要求しています。(Lin、榊原)

3月21日ニュース

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