中国のアニメ映画『ナタ2（哪吒之魔童閙海）』が世界で公開されて大人気になったことにともない、映画に登場する中国の伝統文化が、多くの外国人の中国観光の意欲をかきたてています。ビザ免除政策の拡大と通関の円滑化もあり、ますます多くの外国人が中国での観光旅行を選ぶようになりました。

　中国東部青島市膠東国際空港の入国ロビーでは4日、通関する観光客の流れが絶えませんでした。最近では毎日約1500人の外国人観光客が入国しており、その多くは映画に魅了されて「中国の旅」を始めたとのことです。

　メキシコ人旅行者のミゲル・シルバさんは「最近の中国の芸術作品は素晴らしいです。創造性に富んでいます。特に映画の『ナタ2』、中国文化をとても面白く示しました。ゲームでは、中国の『黒神話：悟空』が中国文化を力強く表現しています」と話しました。

　ギリシャ人旅行者のニコラス・カテサリスさんは「中国とギリシャはどちらも古い文化を持つ国です。私は貴国の文化を多く知っていて、中国哲学に関する物語もたくさん知っています」と語りました。

　中国は現在までに26カ国とビザの相互免除を行い、38カ国に対しては見返りを求めないビザ免除政策を試行し、54カ国に対してはトランジットビザ免除政策を実施するなどで、より多くの外国人観光客の「中国の旅」に利便性を提供しています。（HJ、鈴木）