中国物流購買連合会が5日に発表した2月のコモディティ（商品）価格指数は112.6で、前月比1.3%上昇しました。

　中国物流購買連合会が重点的にモニタリングしている50品目のコモディティの中で、2月の価格が前月より上昇したのは25品目でした。そのうち、前月比上昇幅の上位3位は大豆の18.7％、水酸化ナトリウムの8.3％、プラセオジム・ネオジム酸化物の7.1％でした。

　業界別で見ると、農産物、非鉄金属、鉄系金属、化学工業製品の価格指数が上昇しており、そのうち農産物の価格指数は前月比3.5％と2カ月連続で上昇しており、消費市場での強い勢いを示しています。鉄系金属の価格指数は下げ止まって落ち着きを見せており、鉄鋼市場はおおむね順調に推移しています。

　中国物流購買連合会コモディティ流通分会の周旭副会長によりますと、2月は自動車や家電製品の受注量が急速に増加し、市場ニーズも明らかに回復していることから、非鉄金属価格の下げ止まりと反騰をけん引したということです。総体的に見て、中国のコモディティ市場は安定した回復ぶりを示しており、企業の見通しや自信が明らかに強まりつつあり、経済運営の安定した成長がいっそう固められたとみられています。（Lin、坂下）