商務部は4日、米国の光ファイバー製品に対して迂回（うかい）防止調査を開始すると発表しました。これは中国が実施する初の迂回防止調査となります。

　商務部は米国の光ファイバー製品が中国の反ダンピング措置を回避した疑いがあるとの国内産業からの申請に応じ、法に基づいて中国初の迂回防止調査を開始しました。調査結果によって、米国に対し迂回防止措置を講じるか否かを決定するとのことです。

　商務部の報道官は、米国から輸入した同国原産の光ファイバー製品に対する迂回防止調査の開始について記者の質問に答えた際、「迂回防止調査は貿易救済措置の有効性確保を目的としており、WTO加盟国の多くが実施している。今回の調査は国内の光ファイバー企業からの申請に応じて開始するもので、中国では初の迂回防止調査となる」と述べました。

　申請人が提出した証拠によると、米国の輸出業者はカットオフ波長シフトシングルモード光ファイバーを中国に輸出することによって、米国の非分散シフトシングルモード光ファイバー製品に対する中国の反ダンピング措置を回避した可能性があるとみられています。（張、坂下）