浙江省初の「TIR+越境電子商取引」義烏-モスクワの「ドアツードア」輸送を実現
03:46:15 2025-02-24
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 中国東部の浙江省義烏市は21日、ロシアのモスクワに向かうTIR路線(国際道路輸送に関する国連条約に基づく貨物輸送のためのグローバルな通関システムを採用する輸送路線)を開通させ、越境電子商取引の新業態とTIR輸送モデルを結合することで、企業に効率的で低コストの越境物流を提供しています。

 アクセサリー、眼鏡など1万点以上の越境電子商取引貨物が21日午前10時、越境電子商取引のグローバル通関システムで、義烏税関の監督管理を経て、TIR国際道路輸送車両に積み込まれ、義烏エクスプレス(越境)監督管理センターを出発し、黒竜江省の綏芬河通関地を経てロシアのモスクワへ輸出されました。浙江省で「TIR+越境電子商取引」モデルにより貨物が輸出されるのは今回が初めてです。

 TIRは「国連国際道路運送条約」の規定に基づく国際的な国際越境道路運送物流モデルで、伝統的な道路輸送に比べて、TIRは全行程で税関申告を一度しかせず、同一車両で目的地に送り、TIRカルネ(手帳)を持つ承認された車両は、TIRの各締約国の間で簡単に通関でき、途中で積み替えや荷揚げをする必要はなく、「ドアツードア」の輸送を実現することができ、輸送コストは空輸の約4分の1です。

 道路貨物運送に従事する浙江三順物流科学技術有限公司の孫元峰総経理によりますと、TIR国際道路輸送は航空、鉄道輸送に比べ、インフラへの依存が小さく、機動的かつ柔軟で、積み下ろしが便利であるなどの特徴を備えており、越境電子商取引の小包輸送に非常に適しているとのことです。

 義烏市税関駐空港事務所業務一科の葉正陽科長は、「最初の貨物通関状況をリアルタイムでフォローし、TIR国際道路輸送と中欧班列(中国-欧州定期貨物列車)や海運、空輸など既存の輸送手段との資源の相互補完を促進し、より多くの小口商品が異なる貿易方式、異なる輸送方式を通じてより迅速かつ確実に国際市場へ進出することを支援していく」と述べました。(Mou、榊原)

4月15日ニュース

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