中国の王文涛商務部長は19日、米国のハワード・ラトニック新商務長官に書簡を送り、同氏の第41代商務長官就任を祝うとともに中国からの輸入品に対する追加関税賦課に懸念を伝えました。 

　王部長は「世界最大の二つの経済大国として、中米が経済貿易協力を強化することは、それぞれの発展と世界経済の成長のいずれにも重要な意義がある。中国は、米国と共に努力し、相互尊重、平和共存、協力ウィンウィンを基礎とした上で、対話を強化し、相違を管理し、協力を促進し、両国のビジネス界が実務的な協力を展開するため、公平で予測可能な政策環境をつくることを望む」と述べました。 

　王部長は「米国がフェンタニル問題などを理由として中国からの輸入品に10%の追加関税を課すことに中国は強い不満を示す」と強調した上で、「中米両国はフェンタニルの管理に関して広範かつ踏み込んだ協力を展開し、顕著な成果を上げてきた。米国による一方的な追加関税措置は、中米の正常な経済貿易協力を破壊するものだ。中国は対等な対話と協議を通じてそれぞれの懸念を解決することを望む」と述べました。（藍、柳川）