中国映画『ナタ2』 世界映画興収トップ10入り
06:26:56 2025-02-18
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 中国で公開中のアニメ映画『哪吒之魔童閙海(ナタ2)』は17日時点での総興行収入(前売り含む)が166200万ドルを突破し、『ライオン・キング』(2019)を上回り、世界映画興行収入ランキングトップ10入りを果たしました。

 大ヒットの『ナタ2』は中国映画市場で多くの記録を作り、世界アニメ映画興行収入ランキングのトップ 2に入り、中国映画史上で初、アジア映画史上でも初の興行収入100億元(約2090億円)を突破した作品となり、単一映画市場における世界最高興行収入記録を樹立しました。

 『ナタ2』は中国各地の映画館を席巻した後、引き続き世界市場でヒットし、海外で多くの観客や映画評論家の高い評価を得て、興行面も口コミもともに成功を収めています。13日からはオーストラリア、ニュージーランド、フィジー、パプアニューギニアで公開され、14日からは米国、カナダで公開されています。

13日に発表された『ナタ2』の海外版公式ポスター

 映画のコンテンツなどの情報を集めたオンラインデータベース、インターネット・ムービー・データベース(IMDb)によると、『ナタ2』の点数は当初8.1点で、14日午前0時時点で8.3点に上昇し、世界各国の観客から高く評価されています。

 『ナタ2』は中国の古典『封神演義』に登場する少年が主人公で、コンピューターグラフィックス(CG)を駆使したファンタジーアニメ映画です。アクションデザインには中国の武術と伝統演劇の要素が取り入れられており、どのフレームも中国らしい風情が漂っています。監督の餃子さんは、中国文化が世界に進出するのは、主に脚本、ストーリー、キャラクターなどの核心的な内容にかかっており、「これらはアウトソーシングできるものではない」と述べました。『ナタ2』のCGシーンの制作も中国チームが磨きをかけたからこそ実現した理想的な効果であるとのことです。業界関係者は、技術と現地の文化を深く結びつけることは、中国映画産業を支える根本的なロジックであり、中国映画産業の未来に通じるものだとみています。(Mou、榊原)

4月14日ニュース

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