世界の多くの国と国際組織は、旧正月を祝うために、巳年の干支（蛇）切手を発行しました。異なるスタイルと文化の出会いは、まるで芸術の供宴のようです。

　国連発行の巳年干支切手。頭と尾がつながった絡み合う蛇4匹が描かれており、全体的に中国結びと呼応しています。

　リヒテンシュタイン発行の巳年干支切手。「蛇」とマージャン牌の「8索」の組み合わせです。中国の伝統的な二つの要素を巧みに組み合わせたとても面白いデザインです。

　タイ発行の巳年干支切手。中国とタイの友好の使者として親しまれるシリントーン王女が手描きしたもので、自筆署名もあります。

　日本発行の巳年干支切手。画家の川崎巨泉（1877～1942年）が郷土玩具をモチーフにしたシリーズの挿絵です。

　韓国発行の巳年干支切手。シルクハットをかぶった蛇が花と絡み合っています。テーマは「進歩と成長」です。

　フランス発行の巳年干支切手。フランス在住華人芸術家の陳江洪によるデザイン。中国画の技法である精密画法と写意（フリーハンドの筆遣い）を用いて、蛇の「曲がらずまっすぐな姿勢」「余裕をもって事に当たる」「強くて柔らかい」を表現しています。

　中国発行の巳年干支切手。敦煌壁画と伝統的民俗からインスピレーションを得て、明るい色彩と変化に富んだラインにより活発で無邪気なイメージを作り出しています。（朱、榊原）