中国の「人工太陽」 再び重大な突破
07:17:55 2025-01-15
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強粒子流直線型プラズマ装置「赤霄」

 中国科学院合肥物質科学研究院によると、同院の科学チームは強粒子流直線型プラズマ装置「赤霄」の開発に成功し、性能の優れた「レーザー剣」のように、「人工太陽」の核心の材料開発に科学技術の道具を提供しました。14日の専門家グループの審査によると、「赤霄」のパラメーターは設計指標に達し、全体的な性能は国際的に先進的なものであることが分かりました。

 太陽は主にプラズマで構成され、太陽の内部では、常に核融合反応が起こり、光と熱を生成します。20世紀半ば以来、人類は制御可能な核融合実験装置の研究に力を入れてきました。このような「人工太陽」と呼ばれる大規模科学装置は、内部に太陽と類似した核融合反応メカニズムがあります。「人工太陽」の研究には一連の重大な課題があり、その一つは、「人工太陽」の「炉壁」を作るために、巨大なプラズマ粒子流の衝撃に耐えられるスーパー材料を探すことです。

 この課題について中国科学院合肥物質科学研究院プラズマ物理研究所の科学研究チームは5年余りの難関突破を経て、強粒子流直線型プラズマ装置「赤霄」を開発しました。「赤霄」は長さ15.5メートル、重さ約22.5トンで、流線型の構造は宝剣のようです。「赤霄」は中国古代の十大名剣の一つである赤霄の剣から命名され、1平方メートル当たり毎秒1024乗の数の粒子を極めて速いスピードで噴き出し、1回で24時間以上連続稼働することができます。

 審査専門家グループは14日、「赤霄」装置を審査した後、同装置のパラメーターが設計指標に達し、中国がオランダに続いて世界で2番目にこのような装置を持つ国になったと発表しました。紹介によると、「赤霄」の開発成功によって次世代の「人工太陽」、中国核融合工学試験炉(CFETR)の研究に有力な支持を提供できます。「赤霄」装置は中国の科学者だけでなく、海外にも開放し、国際協力や研究で共有されることになっているということです。(Mou、野谷)

4月14日ニュース

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