中国本土映画興行週間ランキング(2024.7.8-2024.7.14)

2024-07-19 09:23:43  CRI

 『共謀家族(原題:誤殺)』などの話題作で知られる柯汶利(サム・クアー)監督の最新作『黙殺(A Place Called Silence)』が2週連続1位をゲット!累計興行収入は8.6億元(約187億円)を超えました。次週には新海誠監督の『君の名は。』が、8月3日には『The first SLAMDUNK』がリバイバル上映されるほか、8月23日には『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』が15年越しに中国本土で初公開されるなど、この夏休みは日本の懐かしいアニメ映画が満喫できそうです。

単位:万元

 
~作品紹介~

【1位】黙殺(A Place Called Silence)
公開日:2024年7月4日
監督:柯汶利(サム・クアー)
主演:王伝君(ワン・チュアンジュン)張鈞甯(チャン・チュンニン)呉鎮宇(フランシス・ン)王聖迪(ワン・ションディー)

 『共謀家族(原題:誤殺)』で知られるマレーシア出身の若手・柯汶利(サム・クアー)監督の最新作『黙殺(A Place Called Silence)』が週間1位に君臨。本作は『共謀家族』の姉妹編ともいわれるもので、いじめを受けた女子生徒が自殺を図ったことをきっかけに始まる連続殺人事件を描いた社会派サスペンスに仕上がっています。主演は『孤注一擲(No More Bets)』(2023)と日本公開も果たした中国映画『無名』の王伝君(ワン・チュアンジュン)や、『追緝(The Abandoned)』(2023)と日本ではNetflix配信された『The Soul:繋がれる魂(原題:緝魂)』(2021)の人気女優、張鈞甯(チャン・チュンニン)など。

【2位】抓娃娃(Successor)
公開日:2024年7月16日
監督:閆非(イェン・フェイ) 彭大魔(ポン・ダーモ)
主演:沈騰(シェン・タン)馬麗(マー・リー)史彭元(シー・パンユエン)薩日娜(サーリナ)

 『西虹市首富(Hello Mr. Billionaire)』(2018)や『夏洛特煩悩(Goodbye Mr.Loser)』(2015)など数々の話題作を送り出してきた監督コンビ、閆非(イェン・フェイ) &彭大魔(ポン・ダーモ)の最新作は、喜劇団体「開心麻花」を代表する名コンビ、沈騰(シェン・タン)と馬麗(マー・リー)がW主演する喜劇映画『抓娃娃(Successor)』。すべての希望を一人息子に託す親が、とんでもない教育法を実施する様子が描かれます。

【3位】怪盗グルーのミニオン超変身(中国題:神偸奶爸4)
公開日:2024年7月12日
監督:クリス・ルノー パトリック・デラージ
主演(吹替):スティーヴ・カレル クリステン・ウィグ ピエール・コフィン ミランダ・コスグローヴ スティーヴ・クーガン

 イルミネーション・エンターテインメントによる「怪盗グルー」シリーズ4作目で、そのスピンオフシリーズ「ミニオン」を含む“怪盗グルーとミニオン”の作品群としては6作目となる『怪盗グルーのミニオン超変身(中国題:神偸奶爸4)』が、7月12日に中国本土で一般公開スタート。本作では、子育てに夢中になっていたグルー一家が、新たに現れる敵軍団に狙われる様子が描かれています。監督は、ミニオンズの共同クリエイターでアカデミー賞ノミネート経験のあるクリス・ルノーと、『SING/シング:ネクストステージ』『ペット2』などの制作にも参加したパトリック・デラージが共同で担当。パトリック・デラージは本作で長編監督デビューとなります。日本公開は7月19日より。

【4位】インサイド・ヘッド2(中国題:頭脳特工隊2)
公開日:2024年6月21日
監督:ケルシー・マン
主演(吹替):エイミー・ポーラー フィリス・スミス ルイス・ブラック ライザ・ラピラ

 2015年公開のピクサーアニメ『インサイド・ヘッド(中国題:頭脳特工隊)』の約9年ぶりとなる続編『インサイド・ヘッド2(中国題:頭脳特工隊2)』が中国本土でトップ5をキープ。人間の感情を題材としたこのシリーズは、ピート・ドクター監督の、娘の成長や感情の変化に戸惑う自身の気持ちがきっかけとなって制作されたということです。前作では小さい子供であった主人公ライリー・アンダーセンが、本作ではティーンエイジャーとなり、前作に登場しなかった新たな感情をめぐる物語が展開します。日本公開は今年8月1日に予定。

【5位】雲邊有個小賣部(Moments We Shared)
公開日:2024年6月22日
監督:張嘉佳(ジャン・ジャージャー)
主演:彭昱暢(ポン・ユーチャン)周也(ジョウ・イエ)艾麗婭(アイ・リーヤー)陳賢恩(チェン・シェンエン)孔連順(コン・リェンシュン)

 『从你的全世界路過』や『擺渡人』などで知られる中国のベストセラー作家・張嘉佳(ジャン・ジャージャー)の同名小説が映画化。『擺渡人』に続き、今回も張嘉佳が自ら監督と脚本にチャレンジしています。本作は、都会での生活に挫折し自分を見失った青年・劉十三が故郷へ戻り、売店を営む祖母と平穏な日々を送っているうちに自分を取り戻していくというヒューマンドラマに仕上がっています。日本公開は未定です。

【6位】伝説(The Legend)
公開日:2024年7月12日
監督:唐季禮(スタンリー・トン)
主演:成龍(ジャッキー・チェン)張藝興(レイ=チャン・イーシン)古力娜扎(グリナザ)李治廷(アーリフ・リー)

 待望の成龍(ジャッキー・チェン)の新作が一般公開スタートです。本作はタイムスリップ要素を取り入れた時代劇アクションで、2005年の話題作『THE MYTH/神話』の約20年越しの姉妹編ということで大きく期待されています。ジャッキー・チェン演じる考古学者が、氷河で発見された遺物の謎を解くために冒険を始めるというストーリー。日本での公開は未定です。

【7位】落凡塵(Into The Mortal World)
公開日:2024年7月12日
監督:鐘鼎(ジョン・ディン)
主演(吹替):大昕(ダーシン)劉校妤(リウ・シャオシュー)星潮(シンチャオ)劉琮(リウ・ツォン)

 中国国産アニメ『落凡塵(Into The Mortal World)』が7位に初登場。織姫と彦星の伝説を、中国の星座「二十八宿」の要素を取り入れてニューアレンジした冒険ファンタジーに仕上がっています。

【8位】クワイエット・プレイス:DAY 1(中国題:寂静之地:入侵日)
公開日:2024年6月28日
監督:マイケル・サルノスキ
主演:ルピタ・ニョンゴ ジョセフ・クイン アレックス・ウルフ ジャイモン・フンスー

 「音を立てたら、即死」という恐怖の世界を描く、2018年公開のホラー映画シリーズ「クワイエット・プレイス」の前日譚を描くスピンオフ作品『クワイエット・プレイス:DAY 1(中国題:寂静之地:入侵日)』が中国本土でトップ10をキープ!シリーズ通して主演を務めたエミリー・ブラントも出演せず、マーベルシリーズ「ブラックパンサー」のナキア役で知られる女優のルピタ・ニョンゴが主演に抜擢されています。

【9位】歓迎来到我身辺(Welcome to My Side)
公開日:2024年7月5日
監督:宋灝霖(ソン・ハオリン)
主演:于适(ユー・シー)王影璐(ワン・インルー)黄炎(ホァン・イェン)劉暘(リウ・ヤン)拉宏(ラー・ホン)

 昨年、26億元超の興行成績で年間ランキングトップ5入りを果たした時代劇ファンタジー『封神~嵐のキングダム~(原題:封神第一部:朝歌風雲)』で主演に大抜てきされた新人俳優・于适(ユー・シー)の最新出演作がトップ10をキープ!于适が演じるのは失恋後に遭った事故が原因で、幻視症状が止まらなくなった主人公。彼は、ある女性がそばにいる時だけは幻視が消えることに気づき、そこからロマンスが始まっていきます。

【10位】海関戦線(Customs Frontline)
公開日:2024年6月28日
監督:邱禮濤(ハーマン・ヤウ)
主演:謝霆鋒(ニコラス・ツェー)張學友(ジャッキー・チュン)林嘉欣(カリーナ・ラム)劉雅瑟(リウ・ヤースー)

 6月だけで2作品を発表した邱禮濤(ハーマン・ヤウ)監督。『談判専家(Crisis Negotiators)』(2024年6月8日公開)に続く今年第2弾は、『新少林寺/SHAOLIN』(2011)や『レイジング・ファイア(原題:怒火)』(2021)などの謝霆鋒(ニコラス・ツェー)と、60代にして2023年からワールドツアーを敢行中の張學友(ジャッキー・チュン)を主演に迎えたポリスアクション映画『海関戦線(Customs Frontline)』。本作では、香港税関に摘発された大量殺傷武器密輸の真相を暴くために、税関警察の張允南とその部下が国際刑事と共に海外で捜査を展開します。

(ミン・イヒョウ、梅田謙)

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