中国本土映画興行週間ランキング(2024.4.15-2024.4.21)

2024-04-25 20:22:07  CRI

 怪獣映画の大作『ゴジラxコング 新たなる帝国(中国題:哥斯拉大戦金剛2:帝国崛起)』が2週間ぶりにトップの座を奪還!興行収入は8.6億元(約184億円)に達しました。一方、宮崎駿監督の新作『君たちはどう生きるか(中国題:你想活出怎様的人生)』が中国本土で7.4億元(約158億円)に到達。これにより、本作の世界興行(日本を含む)は3.05億ドルに達し、日本のアニメ映画として世界ランキング歴代5位に躍り出ました。一方、もう1本の日本映画『デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING(中国題:数碼宝貝02:最初的召喚)』が週間8位にニューエントリー、中国本土での初動記録は約1000万元(約2.1億円)でした。

単位:万元 

~作品紹介~

【1位】ゴジラxコング 新たなる帝国(中国題:哥斯拉大戦金剛2:帝国崛起)
公開日:2024年3月29日
監督:アダム・ウィンガード
主演:ダン・スティーヴンス レベッカ・ホール ブライアン・タイリー・ヘンリー カイリー・ホットル アレックス・ファーンズ レイチェル・ハウス ファラ・チェン

 『ゴジラ』と『キングコング』のリブート映画『ゴジラvsコング』の3年ぶりとなる続編、『ゴジラxコング 新たなる帝国(中国題:哥斯拉大戦金剛2:帝国崛起)』が2週間ぶりに1位に返り咲きました。本作は一連の怪獣映画を中心とするメディア・フランチャイズ&シェアード・ユニバース「モンスター・ヴァース」の5作目にあたるもので、怪獣たちの歴史と起源、人類の存在そのものの謎に挑戦する全く新しい冒険が繰り広げられます。本作の日本公開は4月26日から。

【2位】君たちはどう生きるか(中国題:你想活出怎様的人生)
公開日:2024年4月3日
監督:宮崎駿
主演:山時聡真 菅田将暉 柴咲コウ あいみょん 木村佳乃 木村拓哉 大竹しのぶ竹下景子 風吹ジュン 阿川佐和子 滝沢カレン 國村隼 小林薫 火野正平

 宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか(中国題:你想活出怎様的人生)』が、中国本土で記録的なヒットとなっています。本作は太平洋戦争中に、母親の死をきっかけに田舎に疎開した少年・眞人が、人間の言葉を話す謎の青サギと出会い、共に幻想的な「下の世界」へと足を踏み入れるというストーリー。中国本土では、日本語音声中国語字幕と中国語吹替の2バージョンが上映中です。

【3位】人生って、素晴らしい(原題:我們一起揺太陽)
公開日:2024年3月30日
監督:韓延(ハン・イェン)
主演:彭昱暢(ポン・ユーチャン)李庚希(リー・ゲンシー)徐帆(シュー・ファン)高亜麟(ガオ・ヤーリン)

 日本で『人生って、素晴らしい』のタイトルで中華映画の特集上映「電影祭」において、4月5日から1週間限定上映された中国映画が、中国本土でも好評上映中。本作は韓延(ハン・イェン)監督の「闘病人生3部作」として、2012年に悪性リンパ腫のため若くして亡くなった女性漫画家・熊頓のガン闘病の実話漫画が原作の『出ていけよ、腫瘍君!(原題:滾蛋吧!腫瘤君)』(2015)と、がん患者を持つ二つの家庭の闘病生活を描いたヒューマンドラマ『送你一朶小紅花(A Little Red Flower)』(2021)に続く、最終章に当たるもので、不治の病を患った2人の若者のラブストーリーを描いています。

【4位】西湖畔に生きる(原題:草木人間)
公開日:2024年3月15日
監督:顧暁剛(グー・シャオガン)
主演:呉磊(ウー・レイ)蒋勤勤(ジャン・チンチン)陳建斌(チン・ジェンビン)

 2023年の第36回東京国際映画祭でワールドプレミア上映された『西湖畔に生きる(原題:草木人間)』が中国本土でトップ5をキープ。デビュー作『春江水暖〜しゅんこうすいだん』(2019)で世界を感動させた顧暁剛(グー・シャオガン)の監督第2作で、顧監督の故郷である杭州を舞台にした「山水図」3部作(別名:杭州3部作)の第2弾でもあります。1作目の『春江水暖』では、富春江という川が流れる浙江省杭州市富陽区で暮らす家族の物語でしたが、今作は中国緑茶の産地として有名な杭州・西湖の畔に暮らす母親と息子の関係を軸に、経済環境の変化の中で揺れるひとつの家族の姿を美しい風景の中に描く作品となっています。

【5位】カンフー・パンダ4(中国題:功夫熊猫4)
公開日:2024年3月22日
監督:マイク・ミッチェル
主演:ジャック・ブラック オークワフィナ ヴィオラ・デイヴィス ダスティン・ホフマン ジェームズ・ホン ブライアン・クランストン イアン・マクシェーン キー・ホイ・クァン

 世界的人気シリーズ「カンフー・パンダ」の第4弾が中国で好評上映中!前作で「龍の戦士」として覚醒したポーですが、本作では、あらゆる達人の能力を吸収してその姿を変えられる強敵「カメレン」と対峙し、新たな仲間「ジェン」らとともに再び冒険の旅に出ます。日本でも年内に公開予定です。

【6位】黄雀在後!(The Victims)
公開日:2024年4月3日
監督:徐偉(シュー・ウェイ)何文超(ホー・ウェンチャオ)
主演:馮紹峰(ウィリアム・フォン)陶虹(タオ・ホン)黄覚(ホアン・ジュエ)蘇鑫(スー・シン)張海宇(ジャン・ハイユイ)

 犯罪サスペンス『黄雀在後!(The Victims)』がトップ10をキープ。『燦爛的她(Remember Me)』や『氷河追凶(Lost in White)』(2016)などの徐偉(シュー・ウェイ)監督と、『甜蜜18歳』(2012)で知られる女性監督の何文超(ホー・ウェンチャオ)がタッグを組むもので、ある強盗殺人事件に巻き込まれる刑事とさまざまな容疑者の運命を描いています。

【7位】大“反”派(Super Villain)
公開日:2024年4月4日
監督:包貝爾(バオ・ベイアル)
主演:包貝爾(バオ・ベイアル)李嘉琦(リー・ジャーチー)周大勇(ジョウ・ダーヨン)馬旭東(マー・シュイドン)

 数々のコメディ作品で知られる人気俳優、包貝爾(バオ・ベイアル)が監督と主演を務める『大“反”派(Super Villain)』がトップ10をキープ。本作は、2021年のフランス映画『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』の中国版リメイクで、記憶をなくして自分を「スーパーヴィラン(強大な悪役)」だと思い込んでしまった売れない俳優が大騒動を繰り広げるさまをパロディ風に描く物語です。

【8位】デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING(中国題:数碼宝貝02:最初的召喚)
公開日:2024年4月20日
監督:田口智久
主演(吹替):片山福十郎 野田順子 ランズベリー・アーサー 緒方恵美 釘宮理恵

 2023年10月27日に日本で公開されたアニメ映画『デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING(中国題:数碼宝貝02:最初的召喚)』が中国本土で初登場8位に。本作は、2020年10月30日に中国公開を果たした『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆(中国題:数碼宝貝:最後的進化)』の続編で、「デジモンアドベンチャー」シリーズ劇場版の中国公開は2作目となります。これはゲーム「デジタルモンスター」を原作にした『デジモンアドベンチャー02』シリーズの劇場版にあたり、アニメ版から10年後を舞台に、大人になった本宮大輔や一乗寺賢らが、それぞれのパートナーデジモンと新たな冒険に出る物語となっています。

【9位】年少日記(Times Still Turns The Pages)
公開日:2024年4月19日
監督:卓亦謙(ニック・チェク)
主演:盧鎮業(ロー・ジャンイップ)鄭中基(ロナルド・チェン)黄梓樂(ショーン・ウォン)

 昨年の東京国際映画祭に出品され、今年の香港アカデミー賞こと香港電影金像奨で12部門にノミネートされた話題作『年少日記(Times Still Turns The Pages)』が中国本土で一般公開スタート。中学校教師のチェンが教室で自殺をほのめかすメモを見つけたことをきっかけに、少年時代の記憶を思い出すというストーリー。

【10位】白日の下(原題:白日之下)
公開日:2024年4月12日
監督:簡君晋(ローレンス・カン)
主演:林保怡(ボウイ・ラム)姜大衛(デビッド・チャン)余香凝(ジェニファー・ユー)胡楓(ウー・フォン)

 昨年の第36回東京国際映画祭「ワールド・フォーカス」部門に出品され、今年4月14日に授賞式が行われた第42回香港電影金像奨では主演女優賞や助演男優・女優賞を受賞した話題作『白日之下(In Broad Daylight)』がいよいよ一般公開スタート。本作は、香港にある障がい者施設の知られざる実話を元に制作された社会派作品で、障がい者虐待事件を調べるためにこの施設に潜入した女性ジャーナリストが、驚異的な事実に果敢に立ち向かう物語です。

(ミン・イヒョウ、梅田謙)

KANKAN特集

ラジオ番組
KANKAN特集