北京
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4月1週目の清明節連休に向けての3月最終週、ニューエントリーはいずれも洋画の話題作でした。まずは怪獣映画の代表格とも言える『ゴジラ』と『キングコング』のリブート映画『ゴジラvsコング』の3年ぶりとなる続編、『ゴジラxコング 新たなる帝国(中国題:哥斯拉大戦金剛2:帝国崛起)』が中国本土で1位に君臨。初動記録は3億元(約63億円)を突破!一方、第76回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したサスペンス映画『落下の解剖学(中国題:墜落的審判)』は初登場6位でした。
単位:万元
~作品紹介~
【1位】ゴジラxコング 新たなる帝国(中国題:哥斯拉大戦金剛2:帝国崛起)
公開日:2024年3月29日
監督:アダム・ウィンガード
主演:ダン・スティーヴンス レベッカ・ホール ブライアン・タイリー・ヘンリー カイリー・ホットル アレックス・ファーンズ レイチェル・ハウス ファラ・チェン
『ゴジラ』と『キングコング』のリブート映画『ゴジラvsコング』の3年ぶりとなる続編、『ゴジラxコング 新たなる帝国(中国題:哥斯拉大戦金剛2:帝国崛起)』が3月29日から中米同時公開スタート!本作は一連の怪獣映画を中心とするメディア・フランチャイズ&シェアード・ユニバース「モンスター・ヴァース」の5作目にあたるもので、怪獣たちの歴史と起源、人類の存在そのものの謎に挑戦する全く新しい冒険が繰り広げられます。前作に引き続き、アダム・ウィンガード監督がメガホンを取り、キャストのレベッカ・ホール、ブライアン・タイリー・ヘンリー、カイリー・ホットルは前作から続投。中国ではテレビドラマ『ダウントン・アビー』(2010〜2012)への出演で人気を集め、「大表哥(一番年上の従兄)」の愛称で親しまれるダン・スティーヴンスが新キャストとして加わっています。本作の日本公開は4月26日からの予定です。
【2位】カンフー・パンダ4(中国題:功夫熊猫4)
公開日:2024年3月22日
監督:マイク・ミッチェル
主演:ジャック・ブラック オークワフィナ ヴィオラ・デイヴィス ダスティン・ホフマン ジェームズ・ホン ブライアン・クランストン イアン・マクシェーン キー・ホイ・クァン
世界的人気シリーズ「カンフー・パンダ」の第4弾が中国でトップ3をキープ!前作で「龍の戦士」として覚醒したポーですが、本作では、あらゆる達人の能力を吸収してその姿を変えられる強敵「カメレン」と対峙し、新たな仲間「ジェン」らとともに再び冒険の旅に出ます。日本でも年内に公開予定です。
【3位】周處除三害(The Pig, the Snake, and the Pigeon)
公開日:2024年3月1日
監督:黃精甫(ウォン・ジンポー)
主演:阮經天(イーサン・ルアン)王淨(ジングル・ワン)李李仁(リー・リーレン)
2023年に金馬賞の最優秀監督賞や最優秀主演男優賞、最優秀アクション設計賞など7部門にノミネートされた話題作『周處除三害(The Pig, the Snake, and the Pigeon)』が中国本土で絶賛公開中!本作では、極道の世界を独走してきた凶悪犯の男が末期がんで余命いくばくもないと告げられ、自身の命が尽きる前に2人の指名手配犯を打倒しようと決意する物語が描かれています。
【4位】人生って、素晴らしい(原題:我們一起揺太陽)
公開日:2024年3月30日
監督:韓延(ハン・イェン)
主演:彭昱暢(ポン・ユーチャン)李庚希(リー・ゲンシー)徐帆(シュー・ファン)高亜麟(ガオ・ヤーリン)
中国映画『我們一起揺太陽』が中国本土で一般公開スタート。日本でも『人生って、素晴らしい』のタイトルで中華映画の特集上映「電影祭」において、4月5日から東京・グランドシネマサンシャイン、神奈川・ムービル、大阪・シネマート心斎橋、愛知・109シネマズ名古屋にて1週間限定で上映されます。本作は韓延(ハン・イェン)監督の「闘病人生3部作」として、2012年に悪性リンパ腫のため若くして亡くなった女性漫画家・熊頓のガン闘病の実話漫画が原作の『出ていけよ、腫瘍君!(原題:滾蛋吧!腫瘤君)』(2015)と、がん患者を持つ二つの家庭の闘病生活を描いたヒューマンドラマ『送你一朶小紅花(A Little Red Flower)』(2021)に続く、最終章に当たるもので、不治の病を患った2人の若者のラブストーリーを描いています。
【5位】デューン 砂の惑星PART2(中国題:沙丘2)
公開日:2024年3月8日
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
主演:ティモシー・シャラメ ゼンデイヤ レベッカ・ファーガソン ジョシュ・ブローリン オースティン・バトラー フローレンス・ピュー デイヴ・バウティスタ
中国で「甜茶(スイートティー)」の愛称で親しまれるティモシー・シャラメが主演を務めるSF大作『DUNE/デューン 砂の惑星(中国題:沙丘)』の続編がトップ5をキープ!同シリーズは、1965年に発表された『スター・ウォーズ』にも影響を与えたというフランク・ハーバートのSF小説『デューン』を原案にしたもので、宇宙を支配する力を持つ物質「メランジ」の唯一の供給源であるデューンと呼ばれる惑星を舞台に繰り広げられる覇権争いを描く物語です。日本公開は3月15日から。
【6位】落下の解剖学(中国題:墜落的審判)
公開日:2024年3月29日
監督:ジュスティーヌ・トリエ
主演:ザンドラ・ヒュラー スワン・アルロー ミロ・マシャド・グラネール アントワーヌ・レナルツ サミュエル・タイス ジェニー・ベス カミーユ・ラザフォード
第76回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞し、今シーズンの映画賞レースでも大きな注目を集めたフランスのサスペンス映画が中国本土で6位に初登場。人里離れたフランスの山荘での、1人の男の不可解な転落死から物語が始まります。殺人容疑で逮捕される男の妻が、法廷で現場にいた11歳の盲目の息子を唯一の証人として迎え、自らの無実を証明しようとする様子が描かれます。
【7位】被我弄丢的你(I Miss You)
公開日:2024年3月8日
監督:韓琰(ハン・イェン)
主演:檀健次(タン・ジェンツー)張婧儀(チャン・ジンイー)蒋龍(ジャン・ロン)劉恋(リウ・リエン)
園子温監督が制作を担当する中国映画『破夢遊戯(DREAMBREAKER)』や、ミュージカル映画の要素を取り入れた青春物語『燃野少年的天空(The Day We Lit Up The Sky)』などで知られる韓琰(ハン・イェン)監督の最新作は、人気アイドルの檀健次(タン・ジェンツー)と張婧儀(チャン・ジンイー)をW主演に迎えた恋愛映画『被我弄丢的你(I Miss You)』。本作は鄭執の小説『被我弄丢両次的王斤斤』を原案にしたもので、2010年に夏の大学受験の試験会場で出会った男女が別れと再会を繰り返して8年後に人生の岐路に立たされることになるという物語。日本公開は未定です。
【8位】燦爛的她(Remember Me)
公開日:2024年3月15日
監督:徐偉(シュー・ウェイ)
主演:恵英紅(カラ・ワイ)劉浩存(リウ・ハオツン)張子賢(ジャンズーシェン)劉歓(リウ・ホエン)葦青(ウェイ・チン)
2016年の韓国映画『君が描く光』の中国版リメイク『燦爛的她(Remember Me)』が中国本土で好評上映中。本作は12年ぶりに再開を果たした祖母と孫娘を中心とした感動物語で、『拯救嫌疑人(Who's The Suspect)』(2023)や『我愛你!(Love Never Ends)』(2023)などの話題作に立て続けに出演している実力派女優の恵英紅(カラ・ワイ)と、『ワン・セカンド 永遠の24フレーム(原題:一秒鐘)』(2020)や『崖上のスパイ(原題:懸崖之上)』(2021)』といった近年の張芸謀(チャン・イーモウ)作品で大きな存在感を放つ若手女優の劉浩存(リウ・ハオツン)が主演を務めています。
【9位】第二十条(Article 20)
公開日:2024年2月10日
監督:張芸謀(チャン・イーモウ)
主演:雷佳音(レイ・ジャーイン)馬麗(マー・リー)趙麗頴(チャオ・リーイン)高葉(ガオ・イエ)張訳(チャン・イー)于和偉(ユイ・ハーウェイ)
張芸謀(チャン・イーモウ)監督の旧正月映画『第二十条(Article 20)』がロングヒット中!中年の検察官が、あるセンセーショナルな事件に巻き込まれ、自らもまた人生の試練に直面するという物語です。日本での公開は未定です。
【10位】飛馳人生2(Pegasus 2)
公開日:2024年2月10日
監督:韓寒(ハン・ハン)
主演:瀋騰(シェン・タン)范丞丞(ファン・チェンチェン)尹正(イン・ジョン)
韓寒(ハン・ハン)監督の今年の旧正月映画『飛馳人生2(Pegasus 2)』がロングヒットを記録中。これは前作に続く内容となっており、自動車教習所で講師を務める元人気レーサーが知り合いに誘われてぎこちない仲間たちとチームを組み、ラリーにチャレンジするという物語。
(ミン・イヒョウ、梅田謙)
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