北京
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新しく改定された「越境電子商取引(EC)小売輸入商品リスト」が今年3月1日に実施され、スキー用品やトマトジュースなど、近年消費ニーズが旺盛な商品29品目が新たに追加されました。新しいリストの実施は、消費者の多様なニーズを満たすだけでなく、新しいビジネスももたらしています。
同リストは2016年に公布されて以来、複数回の改定と今回の改定を経て、リストの商品数は1400品目に達しました。
越境EC小売輸入の急成長に伴い、返品が難しく時間がかかるといった問題が消費者と業者を悩ませていましたが、最近、一部の地域ではこうした問題に変化が生じています。
河南省自由貿易試験区の鄭州エリアでは、税関の監督管理エリア外にあった返品倉庫をエリア内に移転させ、消費者の返品小包がエリア内に入ることを許可し、エリア内で選別、申告、発売などの作業を行うようにしています。こうした越境EC返品倉庫に対する新たな監督管理モデルにより、返品時間が短縮され手順が簡略化されました。鄭州税関に所属する鄭州新区税関越境EC一課の胡浩淼課長によりますと、通関時間はこれまでと比べて2~5日、3分の1以上短縮されました。
税関のデータによりますと、2021年の中国の越境EC輸出入額は前年比15%増の1兆9800億元(約36兆6000億円)でした。規模が増え、種類が豊富になるとともに、EC企業は商品の追跡情報の整備や返品などサービスの向上も図っています。(閣、柳川)