北京
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楊潔チ中国共産党中央政治局委員・中央外事活動委員会弁公室主任は14日、イタリア・ローマで米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)と会談し、ウクライナ情勢を巡る中国の立場を表明しました。
楊委員は、「ウクライナ情勢が今日の段階にまで至ったのは、中国も見たくないものだ。中国は一貫して、各国の主権と領土保全を尊重し、国連憲章の趣旨と原則を順守することを主張している。中国は和平交渉の促進に尽力している。国際社会はロシア・ウクライナ和平交渉を共同で支持し、できるだけ早く実質的な成果を得て、情勢が早期に沈静化するよう推進していかなければならない。全当事者が最大限自制し、市民を保護し、大規模な人道主義の危機の発生を防ぐべきだ。中国はすでにウクライナに緊急人道支援を行っており、引き続きこのための努力をしていく」と述べました。
楊委員は、「ウクライナ問題の歴史的経緯や原因を整理し、全当事者の合理的な懸念に対応すべきだ。長期間な視点から、全当事者による対等な対話を奨励し、安全保障の不可分性の原則に従い、バランスが取れた有効かつ持続可能な欧州安全保障の枠組みの構築を図り、欧州と世界の平和を守っていくべきだ」と指摘しました。
楊委員は、「中国は、事実でない情報を流し、中国の立場を歪曲(わいきょく)・中傷する言動に断固反対する」と強調しました。(藍、柳川)