北京
PM2.577
23/19
国際民間航空機関(ICAO)はこのほど、中国独自の衛星測位システム「北斗」(以下、「北斗」システム)の公共サービス誓約書を明確に受理しました。このことは、中国が「北斗」システムによる世界の民間航空への応用についてICAOと合意に至ったことを意味するものであり、「北斗」システムの基準が最終審査を通過し、正式にICAOの基準に組み込まれるよう、「北斗」システムの民間航空への応用の実現に向けた基盤を築いたことになります。
ICAOの作業手順に従い、このあと、「北斗」システムの基準は航空委員会の審査と理事会の最終審議を経たのち、正式に発表・実施されることとなります。中国は、「北斗」システムの構築と運営を担う国として公共サービス誓約書を提供し、世界の民間航空への応用におけるニーズを十分確保し、国際民間航空業界から広く支持を獲得する重要な段階です。今回、「北斗」システムは、欧州連合(EU)が構築した衛星測位システム「ガリレオ」と同時に審査段階に入りますが、中国はEUに先駆けて誓約書を送り、ICAOに受理されています。
なお、ICAO航空委員会による最終審査ののち、理事会による審議は2023年1月を目処に行われるということです。(殷、井上)