北京
PM2.577
23/19
ギリシャで国際関係を専門とする学者のスピロプロス氏が、このほど中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)のインタビューに応え、「ウクライナとロシアの衝突が続けば、欧州の主要経済国は深刻なエネルギー危機に直面するだけでなく、欧州社会の発展レベルも後退する可能性がある」と述べました。
スピロプロス氏は、現在、北大西洋条約機構(NATO)の一部西側加盟国がウクライナに武器の輸送や兵士の派遣を行っていることを考えると、衝突はさらにエスカレートする可能性があると指摘し、「衝突の発生と西側諸国によるロシアへの制裁政策により、欧州のエネルギー供給量は縮小しており、当面は代替エネルギー源がない状況で欧州社会の発展レベル、生活の質、消費レベルなど多くの面において後退は避けられない。石油と天然ガスの価格は上昇し続けるだろう」との予測を示しました。
さらにスピロプロス氏は、「もし制裁と戦争が長期にわたって続く場合、気候変動対応のプロセスへの欧州連合(EU)の対応にも影響を与えることになるだろう。基本的なエネルギー供給が保障されない状況で、EU加盟国は再び化石燃料を使わざるを得ないため、環境汚染が昔の状況に戻ることは必然である」との見方を示しました。(殷・井上)