北京
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中国中車(CRRC)株洲電力機関車有限公司は10日、同社が開発し、中国が完全な自主知的財産権を有する「商用リニアモーターカー3.0」が同日、同済大学の高速リニア実験線で動態試験及び通信や信号システム関連などの走行試験を完了したことを明らかにしました。
「商用リニアモーターカー3.0」の最高設計時速は200キロで、中国の科学技術者が独自に開発した新製品として、全世界における高速リニアと低速リニアの間の「時速の空白」を埋めるリニアモーターカーです。同リニアモーターカーの出現は、中国は中速リニアモーターカーの鍵となるコア技術を掌握し、関連技術のイノベーションと産業化で世界トップクラスの地位を維持していることを意味します。
株洲電力機関車磁気浮上研究所の張文躍副所長によれば、「商用リニアモーターカー3.0」は自動運転やワイヤレス給電などの技術で飛躍的な成果を達成しており、距離が50キロから200キロの都市間または市内路線に適するとのことです。
当該列車は地上運行コントロールシステムの制御による自動運転が可能で、かつ5G高周波数帯ミリ波無線通信技術、オンラインモニタリング、ビッグデータ分析などにより、車両、軌道、電力供給など多様な不具合いに対して、リアルタイムのスマート診断を実施し、自動運転の安全と信頼性を確保します。
これまでの「商用リニアモーターカー2.0」と同「1.0」では推進装置が車体底部に取り付けられましたが、3.0では地面に設置され、軌道交通の推進装置が車体に取り付けられるというこれまでの制約が打ち破られ、推進効率、坂登能力、加速機能などの面が向上し、運転本数が多く小編成で、交通機関として公共性が向上し、発車や停車をより速やかに行えるとのことです。(玉華、鈴木)