北京
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中国は今週、複数のビッグイベントが開幕されます。3月4日には政治協商会議の年次総会と北京冬季パラリンピック、5日には全国人民代表大会の年次総会が開幕します。
こんな北京からお送りする今日の番組は以下のメニューでお届けします。
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北京冬季パラリンピックのマスコット「雪容融(シュエロンロン)」
2022年3月<今月の特別寄稿>
東京都 イタズラ爺さん・奥田正彦さん(86歳)
今月の詩句印は、高啓の『梅花』から「月明林下美人來」を選びました。残雪が月に映える夜、薄化粧の美人と知り合って酒を酌み交わし、翌朝、目が覚めると大きな梅の木の下で寝ていたという、隋代の故事から「美人」は梅の精だったのですね。
梅花 九首 其一
(明)高啓
瓊姿只合在瑤臺 誰向江南處處栽
雪滿山中高士臥 月明林下美人來
寒依疏影蕭蕭竹 春掩殘香漠漠苔
自去何郞無好詠 東風愁寂幾回開
梅花 九首 其一
高啓
瓊姿(けいし)只だ合(まさ)に瑤台に在るべきに 誰か江南に向て処処に栽えたる
雪は山中に満ちて高士(こうし)臥し 月は林下に明らかにして美人来たる
寒には依る疏影(そえい)蕭蕭の竹 春には掩(おお)う残香漠漠の苔
何郞(かろう)の去りしより好詠(こうえい)無く 東風愁寂 幾回か開く
【詩の内容】玉のように美しい梅は瑤台(仙人の住むところ・月の世界)にこそあるべきなのに、いったい誰が、江南のあちこちに植えたのであろうか。雪が山中に積もる中、髙士は横になったまま、月が木々を照らすもとを、美人がやってくる。寒いときには、まばらな枝が寂しそうな竹に寄り添い、春には、残り香が薄暗く苔の生えるところまでただよう。何郞がいなくなってからというもの、梅花をたくみに詠う詩人もなくなった。梅は春風の中を、あれから何回、かなしげに花開いたことか。
神代植物公園に「江南所無」という名の梅があります。中国・江南地方で、これ以上の梅はないという意味です。
名の由来は、中国の三国時代の詩人で江南に住んでいた陸凱が、北方の長安に住んでいた親友の范曄(『後漢書』の作者)に梅の花を一枝贈り、のちに長安に行って贈った詩に「江南無所有、聊贈一枝春(江南には、取り立ててこれといった物が無いので、とりあえず梅ひと枝の春を贈ったのだ。)」とあることから江南所無と名付けられたといいます。首聯に見える、江南のあちこちに植えられた梅がこの江南所無だったのでしょうか。
江南も梅もぼくは大好きです。
<お便りありがとう!>
★宮崎県のD.Dさん
BEIJING 2022五輪が閉幕しました。ホームの中国は金メダルラッシュでしたね。またインタビューの佐藤コーチと蘇翊鳴選手も中国で大人気の様ですね。確かにスノボ競技の、勝敗に拘わらずライバルも皆仲間としてリスペクトし合う気風は見習うべきと感じました。
閉会式もシッカリ観ていましたが、名残惜しい北京市民の皆さんの”Bye 再見!”の映像・・ありがとうBEIJING!引き続きBEIJINGパラリンピックに期待ですね!
★東京都の三輪徳尋さん
「氷墩墩」の愛らしさは、日本でも大いに受け入れられて、「雪容融」にバトンを渡してしまいましたが、今でも入手することが出来ない状態が続いています。「氷墩墩」は、とても自然に日本に溶け込んで、愛されて友好を育んでいると思います。かわいいマスコットをきっかけに、愛らしいパンダが暮らす中国にもっと関心を持って、理解が深まることを願いたいです。
★千葉県柏市の高橋雪枝さん
北京冬季五輪の閉幕を惜しみながら、内容の濃い話題をありがとうございました。斉鵬さんの五輪総括、データをあげての説明はよくわかりました。メダル獲得数の増加は選手の皆さんの大変な努力の結果ですね。四年後が楽しみです。佐藤コーチの蘇翊鳴選手への思いが、またお人柄がこちらに伝わり、胸が熱くなりました。
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