北京
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人民元
国際地政学の激変に伴い、人民元を買い入れる海外資本が増えつつあります。中国外匯センター(外国為替センター)の24日の発表によりますと、人民元の為替レートは一時1ドル6.310元に値上がりし、ここ4年近くの最高を記録しました。また、25日、仲値と終値はそれぞれ前年末より0.6%、0.9%値上がりしました。今後、人民元為替レートは右肩上がりに推移していくと見込まれています。
アナリストは人民元について、「リスク回避の雰囲気のある当面の外貨市場で、リスク回避の特徴が目立っている。この背景の下、その為替レートはこの1年を通して相対的な強みが保たれるだろう」とみています。
人民元為替レートの上昇傾向について、業界の専門家は二つの要素があるとまとめ、「まず、今年に入ってから米連邦準備制度理事会(FRB)が緊縮政策を打ち出すという声が強かったが、米ドルは目立った値上がりがなく、今年に入ってから新興市場の株価の表現もアメリカ株より良い。このことから、FRBの利上げによるスピルオーバー効果の新興市場に対する打撃が弱まっている。それから、中国とアメリカの通貨政策が分化している根源は景気循環の分化にある。当面、アメリカは、インフレの圧力から利上げを速めているが、国内経済の成長が損なわれる一方で、製造業の購買担当者景気指数(PMI)は2カ月連続で下降している。これに対して、中国経済は緩和政策の下、当面安定的に回復しており、PMIは判断の別れ目とされている50付近を安定的に推移している。中国の景気循環は好景気を迎える可能性があるのに対して、アメリカの景気循環は不景気になる恐れがある」と強調し、両国の金利差が縮まっている背景において中国から資本が流れ出ない原因と分析しました。今月14日以来、国際投資家の予測を反映する人民元為替レートが好調なことも、中国資産が見込まれていることを物語っています。今年、中国証券市場は資本が流れ込み続けるだろうと見込まれています。(朱、浅野)