北京
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3月13日、北京パラリンピックの聖火が鳥の巣国家体育場でゆっくりと消えたことで、2022年北京オリンピック・パラリンピック競技大会はついに成功裏に幕を閉じました。今大会を振り返って、フィギュアスケートが深く印象に残っているという人も多いでしょう。今週の中国メロディーは、冬季オリンピックで中国のフィギュアスケート選手が競技で好んで使う曲をご紹介しましょう。
「梁山伯と祝英台」
「梁山伯と祝英台」は多くの中国選手がよく採用している曲で、何占豪、陳鋼が1958年に創作したバイオリン協奏曲をアレンジしたものです。1998年、中国のフィギュアスケート選手・陳露さんが長野冬季オリンピックで採用した曲がバイオリン協奏曲「梁山伯と祝英台」でした。
黒いスカートに身を包んだ陳露選手は、美しい蝶が舞うようでした。バイオリンが奏でる東洋のメロディ―の中で、陳露選手は切なくてロマンチックな中国のラブストーリーを完璧に演じて、中国フィギュアスケート史上初のオリンピックメダルを獲得しました。
「グリーン・デスティニー」
フィギュアスケートの伝統的な競技音楽は「速い、遅い、速い」の三段階構造で構成されています。通常、選手は見事なジャンプでスタートし、審判や観客の注意を引き付けます。続いて比較的ゆったりとした音楽が流れ、最後はクライマックスへ。技、力、美を短時間で存分に見せます。例えば、中国選手が好んで使う曲、アクション映画「グリーン・デスティニー(原題: 臥虎蔵龍)」の映画音楽には、このような法則があります。ちなみに、作曲家のタン・ドゥンさんは、この作品で第73回アカデミー賞オリジナル映画音楽賞を受賞しました。
2018年平昌冬季オリンピックのフィギュアスケート男子シングルで、中国の金博洋選手がこの曲の演技で4位につけました。「夜斗(夜の戦い)」が流れると、緊張感のあるリズムに合わせて、金博洋選手は英雄が再び力強く戻ってくる様子を、難易度の高い「4回転ルッツと3回転フリップの連続ジャンプで表現しました。音楽が「永遠の誓い」の部分に入りますと、哀切なチェロの音に合わせて、永遠の愛のテーマを表現するために、4回転ジャンプを成功させました。最後に「夜斗(夜の戦い)」が再び流れた時、金博洋選手は氷の上で侠客たちが夜の中を駆け巡る戦いの様子を表現しました。
「私はすべてで愛に報いる」
北京冬季オリンピックでは、彭程選手、金阳選手のペアが、女性シンガージェーン・チャンの歌う映画「女帝(エンペラー)」の主題歌「私はすべてで愛に報いる」を採用しました。この曲もタン・ドゥンさんが作った作品です。CCTVの解説者は、「この選手の演技は非常に緊張感のある演技で、観客は両選手が持ってきた映画に表現された愛憎に完全に浸っており、彼らの演技は叙事詩的な迫力に満ちている」と評価しました。