北京
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中国が自主開発した載貨重量3000トン級の電動貨物船「船聯1号」が22日、江蘇省南京市で進水しました。「船聯1号」は長江水域での載貨重量が最大で、かつコア技術の国産化率が90%以上の電動貨物船であり、長江をはじめとする国内の河川運航を環境配慮型かつ低炭素型に転換することに資すると考えられています。
「船聯1号」は内燃機関利用の船舶から改造されたもので、甲板に搭載された2組の移動可能な電池は2200キロワット時の蓄電が可能です。また、埠頭(ふとう)で3時間をかけてフル充電すれば、120キロ以上の航行ができます。
建造に携わった馮福生チーフエンジニアによりますと、同船は以前には燃料油を年間300トン前後消費していましたが、電動化後の電力消費は年間60万キロワット時前後で、運航コストは60%近く低減されました。長江流域の貨物船の載貨重量は平均2500トン前後です。3000トン級の「船聯1号」の開発は、長江を航行している80%以上の貨物船を電動化することにつながると見られています。それぞれの船を改造するのに必要な期間は、半年以内に抑えられるとのことです。(朱、鈴木)